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ハロウィンの花嫁 リバイバル上映

春に見逃してしまったコナン映画のリバイバル上映に行ってきた。
はっきり言って、とても面白かった。少なくとも公開初日に観に行ったワンピースのREDより遥かにバイブスがアガったので感想を書きます。(※あくまで個人の意見)

冒頭、高木刑事が喋ったところでまず思ったのが、
「うわ、USJでやってたコナンのミステリー・レストランで観た高木刑事役の人、めちゃめちゃ喋り方似せてたんや!!!」という時差での感動。
そう、私は映画を観ることなく、半年前くらいにUSJのミステリー・レストランに行っていたのだ!(全然楽しめた)
一緒に行った友達に、映画終わってすぐこのことを興奮気味にラインしたら、彼女は俳優さんの喉をあの頃から心配していたことが分かり、さすが見えている景色が違うと思った。
ちなみに、私はミステリー・レストラン前にコナンバージョンのハリウッド・ザ・ライドに乗ってしまい、耳元爆音で安室ボイスを聞いたため「麻薬的な声!」とアゲアゲ状態となり、当日は高木刑事の声に注意力を注げなかったのであった。(ライドの設定では、自分は公安の新米刑事で、安室さんやコナン君と一緒に事件に巻き込まれ、ゼロの執行人並みのカーチェイスを助手席で体験しながら事件解決する的なストーリーだったが、なんと絆も深まったであろう事件解決後に「僕はコナン君を送っていくから、君はここで」と車を降ろされ、あ、あたし、コナン君に負けたんだ…という謎の嫉妬感情を抱きながらジェットコースターを降りたのだった。感情忙しかった。)

話を映画に戻すと、オープニングから結婚式シーンと公安のピンチが同時並行で進んでヒヤヒヤ度マックス。アゲてきやがる・・・!
目の前で爆破が起きてもすんでのところで風見さんを助ける安室さん、おさえるところきちんと押さえる人って、かっこいいですよね。この安心感ね、と思っていたら首に爆弾を巻かれてしまう。(普通にその場で殺されるかと思った)なぜか我が家の近所のドラッグストアの前に、この画のポスターがずっと貼られていて(映画の告知ではなく、犯罪気を付けよう!的な奴だったと思う)、あの安室さんに爆弾首輪とはなんという趣向…この映画、恐るべし…と思っていたのだが、こういう展開だったのか、と私の中で静かに何かがつながった。
しかし、いくら爆弾首輪をされてても、さすが安室さん。公安の地下シェルターに隔離され、爆発しても吹っ飛ばない透明ガラスの部屋で登場するものの、王様みたいな椅子に片足組みのポージングで座り、あの状況下でもペットボトルではなくワインボトルにワイングラスみたいなので水を飲む安室さん。そのグラス、こないだZARAで買うか迷ったやつに激似だよ、って思いながら見ていた。まるで悪役みたいな登場の仕方をぶちかまし、期待を裏切らないコナン君との謎の互いに挑発モードのトークを展開して本当にいい時間だった。醍醐味である。

お話の筋は悪い人がはっきりしており、わかりやすい。割と犯人は序盤から怪しかった。時間を超えて、心ある人たちのつながりが見えてくるのも素敵だった。直接でなくても、誰かの言葉や行いが時間を超えて助けてくれたり、お守りのようになることがある。私は漫画を追えてないので同期組には明るくないが、それぞれのキャラクターとチームワークの良さ、絆の深さという魅力がぎゅっと濃縮されており、入り口でもらった記念のハガキで皆が楽しそうにしているのをただただ尊く感じた。
結婚式のシーンでは、目黒警部が失意の元同期に対してかけるセリフがある。あぁ、本当にこの人のことを知っていて、思っているから咄嗟にこんな言葉が出るんだと思った。目黒警部に人としての厚みを感じ、感動した。
私は人を殺したいと思うほど、復讐心を駆られたことはないけれど、そうなったとしてずっとそれを目指してきた先に、誰かの言葉で止まれるだろうか、とも思った。名前出てこないけどあの集団も、元同期の方も、根っこがまっすぐな人たちだったから、自分の感情よりも今何をすべきかに振り向けるんだろうなと思った。今回は「ラーーーーン」がないかわりに「あゆみっ今行くからな、あゆみッ」だったのでこちらがドギマギしてしまったが、アガサ博士クイズを入れながらもストーリーもちゃんと描き切っていてすごいなぁと思う。しかし、ハロウィンの話は梨泰院を連想してしまいハロウィンに罪はないけれど悲しくなるね。


お決まりのオープニング(薬を飲まされたら、小さくなっていた!のやつ)も、ハロウィン仕様の渋谷の街のスクリーンのあちらこちらで製作陣や声優さんの名前が出てきて、「映画盛り上がっていきまっしょい!!!」という作り手側の粋な感じが伝わり、こちらのバイブスをさらにアゲにかかってきて、すごくよかった。エンディングも藤君の声とバンプの音が映画館で聴ける耳にとって至福の時間で、一瞬時を忘れた。途中表示される歌詞を読んで、今ここにいない人のことを受け止めて生きてる人の気持ちがキャラクターとリンクしていてぐっと来た。なぜかエンドロールが実写だったのも映画の世界とリアルな渋谷がリンクしてワクワクしたし、最後まで楽しませてもらった。今度渋谷スクエアに行ってみよう。

いや、なんで愛ちゃんとコナン君普通にロシア語わかるのよ、とか、いくら天才高校生探偵でも渋谷の運命託しすぎでしょうとか、蘭姉ちゃん一瞬見た燃えるメモのロシア語書けるのすごすぎるとか、落ちるヘリコプターの中で人は殴り合いができるのかとか、コナン君いろいろと移動がスマートすぎるでしょうとか、風見さんってホント何でもできるマンなのに安室さんの横にいるからつい忘れちゃってごめんとか、ところどころ突っ込みながら観れて本当に楽しかった!
本音を言うと、先週?くらいの地上波で松田さんカッコいいってなってたけど映画始まって10分くらいで殉職されてることを知ってこんな失恋ある?って思ってた。まだまだコナン沼は深いのだ。