2019年3月16日土曜日、ベラボーなものを見に行く
大阪に行くと、なんとか時間の都合をつけて行きたい場所、それは太陽の塔。私は太陽の塔が大好きです。
初めて見たのは多分5年くらい前。それから自分の中でパワースポット的な場所になっています。
まず、駅を降りた時に木々の間から遠くに見える太陽の塔。初めて行った人は絶対「思ったより大きい!!」って思うはずです。でかいです。5分くらい歩いて公園まで行き入ると真正面に太陽の塔があるのですが、そこでさらにでかさを体感することになります。
しかも、1970年の万博当時は丹下健三が設計したお祭り広場の大屋根から頭(目から光線が出る)を出していたというのが本当に最高です。すごい。今なら色々理由をつけてできないかもしれない。
いつもEXPO’70 パビリオンとセットで行くのですが、1967年当時に作られたシンボルゾーン模型の脇に、太陽の塔のコンセプト的なことが書いてあります。
同年、テーマ館のプロデューサーに就任した岡本太郎は、すでに進められていた丹下健三による構造的な水平構想の大屋根に対し「ベラボーなものを対立させる」ものとして、太陽の塔のイメージを膨らませたという。
もうかっこよすぎませんか。かっこよすぎます。
もうひとつとても好きな考え方があって、それはアノニマスな人々へのリスペクトです。太陽の塔の東側では「世界を支える無名の人々」の写真展をやっていて、岡本太郎自身もインタビューでさまざまな人種や国の中でも無名の人々が世界を支えている、というようなことを述べています。実際の太陽の塔はとてもコンセプチュアルなものなのですが、この時にもうこんなに素晴らしい考え方があるのに、そこからどのくらい進んだんだろう……という気持ちにもなります。
しかし当時体験した人は、もうこれヤングトラウマになること間違い無いだろうな。今自分が体験してもそうだもの。20世紀少年(漫画)だってより説得力が増します。
今回も心が空っぽになってそこに圧倒的な何かが満たされました。ありがとう太陽の塔、またきます。
こちらのページが詳しかったのでメモhttps://shukousha.com/column/kuroda/2432/
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