グラゼニ を主観的に語る

〜 一つの視点で仕事を見るのではなく、あくまでも会計的基準で事象を眺めることの大切さ。〜

野球というと、甲子園的な勝ち負けのシーンや、野球にまつわる青春の友情、恋などがフォーカスされがちですが、グラゼニはあくまでもメインストリームを「実は他業界と比べても特殊な個人事業主である野手選手の会計」がメインなお話です。


橘玲さんの名著「貧乏はお金持ち」の中で、僕が一番グッときたフレーズの一つに「サラリーマンとは経理部に会計をアウトソースしている人たちのことを言う」という名言がありますが、多くのスポーツ選手やタレントさんなんかは自分のメインストリームの本業に全時間を投入するがあまりそうなっているのではないかと思います。


前置きが長くなりましたが、グラゼニはその様な野球のメインストリームではなく、通常の人がアウトソースしている部分を「本業」としている漫画です。 そのため、年俸が高くなることが単純に良しではなく、その分来年かかる所得税に関してもちゃんと言及し、LTVで価値を最大化させようとする、スポーツ選手であり経営者としてのアカウンティングのスタンスを持てる本当に面白い漫画です。 


途中で恋愛的な要素も出てきますが、勿論フォーカスされるのは住む場所や家賃や、「子供1人を大学まで活かせる費用」のような経理的部分です。 このメインストリームの徹底と、今までなかった業界の面白さを徹底して調べあげて書かれた漫画が面白くないはずがありません。 


サラリーマンの方も、会社の会計に興味を持ったり、ほかの業種の会計や経理の仕組みが気になったりと、色んな気づきを与えてくれる作品です。

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