「なぜヴァイオレットの手紙は、人の心に響くのか」

最近は、「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」にどっぷりハマっている。映画を見たのは先々週だが、それ以来、サントラを流し続けながら、色々な問いを頭に浮かべては、作品のことを思い出している。

まだ見ていない人は、ぜひ。(Netflixで見れます)


舞台は、オランダのライデン。電話が普及する少し前の頃で、長い戦争が終わり、平和が訪れた。人々は戦争による傷を心に抱えながらも、新しい時代への希望が溢れているような、そんな時代。

主人公のヴァイオレットは、孤児として生まれ、幼いころから感情を持たない戦争の道具として働いてきた。そして戦争は終わり、彼女がずっと慕ってきたギルベルト中佐はいなくなってしまった。

彼女は、中佐が残した「愛してる」の言葉の意味を求めて、手紙の代筆を行うドールの仕事に就く…みたいなストーリーだ。(稚拙な表現でしか説明できず、申し訳ないです)


この作品を通して、1つ考えたい、色々な人と語りたい問いがある。

「なぜ人の気持ちを理解できない(理解できなかった)ヴァイオレットが、誰よりも人の心に訴える手紙を書くことができるのか(できるようになったのか)?」

なぜこの問いについて語りたいか。それは僕自身が「人の気持ちが理解できない」と感じたり、「相手の心に響くような表現ができない」と頭を抱えることが多いからである。そして自分ができない要因は、「人の気持ちを理解できない人間だから」とか、「感性が乏しい人間だから」と卑屈になってしまう。

そうした経緯から、ヴァイオレットという存在を考えてみると、非常に面白い。というか、自分にもできるのではないか、と何か希望みたいなものが感じられるのだ。


「ヴァイオレットは、人の気持ちを理解するうえで、どういった姿勢・態度で臨んでいるのだろうか。それは自分とどう違うのか?」

そんなことを考えながら、最近は毎日を送っている。まだ自分なりの考察を深めている最中なので、ここから先を書くことはできないのだが。。

彼女のベースに、「愛してる」を知りたいという想いがあること。すなわち彼女は常に「わからない」状態にあり、「わかりたい」という気持ちが、常に彼女に働いていること。

このあたりにヒントがありそう…なんて思いながら、引き続き、考えていきたい。楽しい。

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♪ 今回の一曲
「Akegure」Kie Katagi



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