旅のスケッチ 千住大橋とお稲荷さん
旅先でスケッチをするようになったのはいつの頃からだろう。
旅スケッチをするようになったのは、せっかく訪れた空間を記録しておきたいと思ったから。写真とは違って、少なくとも絵を描いている間はその場にいて、観察をすることになるので、一瞬を切り取る写真と違って時間経過が絵の中に描きこまれるのがよいと、当時の先生が言っていたのを聞いて始めたような気がする。私は美大で環境デザインを学ぶ学生だった。記憶力に全く自信がない私が、場を記憶にしっかり刻み込ませる手段として、スケッチをするように