2018/5/20 愛媛大学医学部演劇部「世界劇団」医学祭公演『スイレン』

東温市の愛大医学部に。
学祭の中で行われていた愛大医学部演劇部世界劇団の公演『スイレン』を観てきた。
廣本奏くんの作・演出の短編作品。作、は初めてじゃないかな。

感想書こう、って思って、書いてたらなんかスケッチみたいな気がしてきた。
Twitterで、この作品は形を変えてまだまだ続く、との記載があったので、
とりあえず、以下気になる人だけ。









愛媛大学医学部演劇部「世界劇団」医学祭公演
『スイレン』
2018/5/20 観劇
愛媛大学医学部重信キャンパス(愛媛県東温市)

睡蓮の花の下の根っこにくらす、泥のような家族の物語。

四人の家族、兄、妹、父、母。
見てはいけない世界、睡蓮の花を見てしまった兄、妹の疲労、母の愛情と移り気、父の適当さ・曖昧さ、それぞれが抱えているものが、経験や、誰かを通してみた覚えのあるもので、
過去の繋がりを思い出しながら観ていた。

優しい睡蓮の花の下にある、水の中の家族の繋がりは、時間がたって一部泥のような、縄のような足枷となってしまって、戻ることはおそらく難しくなってる。
でも、それでも家族の姿を保ち続けることは、眠りの中の優しい花の夢のような姿でも居て。
途中に出てきた無表情の医者のように、夢の中はきっと深い繋がりだけの世界。
劇場に使われた暗く、声の響く閉じられた教室も、登場人物たちの声が木霊する、水の中、眠り中の純粋な世界のよう。
兄も、まだ夢に囚われていたんだろうな。睡蓮の花に気付いてはいるけど。

レインボープライド。
相手を認めること、自分自身を認めること。
認めて、含んだ母は、あの後どうなったのだろうか。
虹色の希望の光は、水の中に長く居た人には、時に強すぎるのかも知れない。
認めること、が僕自信最近気になってることではあるけど、
希望の光の強さは意識しなければいけないのかも。

『睡蓮』ではなく『スイレン』。
言葉はカタカナ化すると、抽象化、概念化されるような気がしてる。
おそらく、よくある家族の話。
朧気だけど、バックでかかってた音楽は陽気だったように思う。控えめに、陽気。自笑してるようにも聞こえた。

奏くんや、世界劇団の活躍と、
続いていく、この作品とのまたの出会いを楽しみに。

http://worldtheater.main.jp/【公演情報】医学祭公演 作・演出 廣本奏/

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