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#47 この大きな青空がいいんだ

 平日の午前中はいくつかの保育園から園児が集まってくる。今日は4つの保育園の子どもたちが来ていた。子どもたちは広い野原を思い切り走る。中には転ぶ子もいるが芝生なので怪我はしない。安心して見ていられる。午後は小学生たちが集まってくる。相模国分寺跡史跡公園には何も遊具はない。しかし、何もないからこその楽しみ方を見つけ出して遊んでいる。その躍動感のある子どもたちの動きを太陽の光が照らす。
 ここ数年、地元の人たちのみならず、広い地域から人が集まってくる公園となってきた。海老名市が着実に整備を続けてきた成果が表れている。
 相模国分寺跡史跡公園の素晴らしさの一つは、大きな空があること。公園そのものが少し高台にあるため、360度、空が広がる。遠くには高層ビルが見える場所もあるが、遠くだから圧迫感はない。近隣の建物は3階以下だ。

 子どもたちは空を見ながら走っている。空を飛んでいるような気持ちなのだろうか。鳥になった気分。そう言えば、私も幼少のころ飛行機ごっこなんてやったっけ。大きな空があるからできる遊び。目の前に壁があったら、そのような気持ちにはなれない。壁に向かって走ろうとは思わない。

 子どもたちの心も体も自由になることのできる公園。
 この公園の隣接地に、明和地所は巨大な壁を建てようとしている。

 子どもたちの成長を見守ることのできる社会づくりをしたい、と市民は願っているのだが…。
                            (22.11.16)


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