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鳥獣保護の話

あー、いきなり真面目なお題目ですが
ちょうど前年度の野生動物&負傷動物の治療簿の提出が終わったので・・・。
しかし、いまだに手書きカルテで、それをPDFにしてメールで送れというのは
いかがなものか?と思いつつ、いつも締め切りギリギリですいません。

で、写真はアライグマの罠にかかって弱っていると連れてこられたエゾクロテン。
大暴れだったので、そのまま山に帰って貰いました。

北海道獣医師会からの委託で、怪我をした野生動物や身元の分からないペットの治療をおこなう訳ですが、治療費には上限があり、また対象にならない動物がいるというのが面倒なところ。カラスやキツネなどの害獣が対象の場合には引き受けちゃダメだし、怪我をしたペットの場合には、飼い主が見つかったら、今までの治療費を請求しなきゃいけない。まぁ、当然ながらいろいろと軋轢が生まれます。そして治療補助が支払われるのが1年後・・・しかも幾ら支払われるかは不明・・・

それでも、元気になって放つことができると獣医師冥利に尽きるという感じだし。
亡くなってしまった場合には、とてもガックリする。
そういう想いで、いろんなことが、誰も分からないところで動いているということをちょっと知ってもらえると嬉しいです。

そして、大事なことですが
野生動物は馴れません・・・というか馴れたら自然に帰れません。
そして、犬猫は野に放してはダメです。野生動物じゃないからね。


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