CHARMプラキット×シタデルカラー筆塗
アサルトリリィに持たせるCHARMを、「シタデルカラーの筆塗りで」「できるだけ手軽に」塗ってみようと思います。
塗るのはクルッジ。今年のお正月のアゾン福袋で入手したもので、作るのは2本目。
できるだけ手軽にと決めたので、今回はこの5色だけで塗装します。
左から「LEADBELCHER(BASE)」「NULN OIL(SHADE)」「NECRON COMPOUND(DRY)」「RETRIBUTOR ARMOUR(BASE)」「SERAPHIM SEPIA(SHADE)」。シタデルカラーのメーカーが販売しているミニチュアゲームをやってないと訳わからん名前ですが、検索すると色対応表とかも出てきます。
筆。私はタミヤとボークスをよく使う(コスパ良いので)
組みます。水性塗料筆塗りのネックに「塗膜の弱さ」があって、可動部やパーツがこすれる部分はかんたんに剥げちゃうんですが、クルッジは見ての通り構造がかなり複雑なので、この問題に対してはある程度スタンスを固めておく必要があると思います。
チェーンソーからソードに変形する時、刀身がぐるっと回転する。塗った後にこの動きしたらまず間違いなく塗膜が剥げる。
組みました。刀身部分の可動部は割り切ってすべて接着し、モード固定にしてます。唯一グリップレバーは動かしても剥げなさそうなので未接着。
一番面積の広いLEADBELCHER(銀色)から塗っていきます。薄く塗って乾いてからもう一度重ね塗り…を何回か繰り返すと綺麗になる。
2回めの重ね塗り。
3~4回目くらいで「これでいいや」ってなりました。次は写真のNULN OILカラーを塗ります。これはSHADEという水気が多いインクみたいな塗料で、くぼみや隙間に流し込んで陰影をつけるために使います。シタデルペイントシステムの特徴の一つである工程で、必須ではないんですが、これで陰影をつけるといい感じに使用感が出てオモチャっぽさが和らぐのが利点。
1回目。なんかたりない。
2回重ね塗りして結構泥臭くなりました。この辺の加減は完全に好みですね。このままだとただの金属の塊なので、差し色となるRETRIBUTOR ARMOUR(金色)を入れます。
「このあたりが金色だとかっこいいかな~」みたいな場所をフィーリングで塗ります。
金色部分も、銀色と同様にSHADEを使って陰影をつけます。金に使うのはSERAPHIMSPIA(赤茶)ですが、ぶっちゃけNULN OIL(黒)でも良いかもしれない。
割とラフにバシャバシャ塗りたくってます。
金色部分にもシェイドを載せてます。乾くまでちょっと時間がかかる(20~30分くらい?
最後に、明るい銀色でハイライトを入れます。方法はいくつかあると思うのですが、私はこういうメカメカしいガジェットはだいたいドライブラシで仕上げちゃいます。使うのはNECRON COMPOUND(明るい銀)。DRYという種類のカラーで、その名の通り水気が殆ど無い、ドライブラシ専用の塗料。
シタデルカラー公式のドライブラシ筆は色味の加減がしやすいので私は好んで使ってますが、高いし消耗品なので一長一短。
こすりつけるようにして少しずつ色を重ねます。ドライブラシの方法はググると出てくる以上のことはしてない。
ドライカラーの中身。ねばっこい。
完了して、陰影がくっきりしました。
刀身は重ね塗りの回数を増やして、明色を強調しました。SHADE→ドライブラシの回数を2回、3回を繰り返すとより深みが出たりもしますが、なるべく手軽にと決めたので今回はやってません。
次は、グリップ部分(柄)の処理に入りたいのですが、前提となる問題が一つ。
塗膜が強いとはいえあくまで水性塗料なので、強くこすったり引っ掻いたりすると、作業中でもかんたんに塗膜が剥げて来ます。特にCHARMの柄は深刻で、握らせるたびに塗膜が剥げて残念な気分になってしまいます。
コレも解決策はいくつかあると思うんですが、
今回は楽なマスキングテープで仕上げちゃいます。
テニスのグリップテープみたいに白マスキングテープをぐるぐる巻に。そのままだと白色が目立つので、NULN OILで適当に汚します。
楽なんですけど、CHARMとかアサルトリリィ特有のエレガントさは損なわれるので一長一短かな…
仕上げのマギクリスタル。付属してるパーツではなく、ハイキューパーツのVCドームを使います。かっこいいので。
クルッジだと4mmがフィットするかな?
接着して、完成。無骨な感じに仕上がりました。
以下、モデルさんと一緒に撮影。
けっこう手を加えた1本めのCHARMと比較。色数が増えると当然豪華になりますね。
以上、CHARM×シタデルカラーの筆塗り記録でした。
追記:CHARMの塗装にシタデルカラーを使う意味
筆塗りオンリーでも、綺麗に仕上げる技術的・作業量的ハードルが『比較的に』低いです。また、もともとはゲームの駒を塗るための塗料であるため塗膜も『比較的に』強いです。
ただしあくまでミニチュアペイントを出発点にした塗料なので、塗料の種類・名前・使用法はちょっと独特です。技法の解説にミニチュアゲームが絡んでくるのは今の所避けられないので、それをCHARMのペイントに落とし込むのが一番のハードルかも。
正直、一度ハウツー本など読みながらシタデルカラーでミニチュア塗ってもらうと割と一発で理解できる気もするのですが(本来、それだけ手軽なシステムなんです)、手段と目的がごっちゃになりそうで難しいところ。
追記2:サーフェイサー吹くべき?
サーフェイサー…塗る前にスプレーとかエアブラシで吹き付ける下地塗料。上の塗膜を補強したり、塗料の発色を整えたりする。
吹いておけばと幸せになれるのは間違いないし、オススメもしますが、それで塗装へのチャレンジを足踏みしちゃうくらいならいっそ無視しちゃっていいんじゃないかなと私は思います。今回のCHARMのペイントではあえてサーフェイサー吹いてません。硬いものでひっかくと当然塗装は剥げますが、「接触=剥げる」というわけでもないので、飾っておくぶんには問題ない気もします。サーフェイサー吹いても、グリップ部分はどうしても剥げてきますしね…
※個人の意見で、いろんな流派があると思います。
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