見出し画像

フィルムライク永遠のときめき

質問箱でよく来るのが「デジだけどフィルムっぽいレタッチがしたいです、どうしたらいいですか?」と言う質問です。フィルムで撮れぃ!というのもいいですが、いろんな事情がある方もいますわな。

私自身もフィルムっぽい感じ大好きです。まぁもちろん1番はフィルムで撮るのがフィルム感出ますけど、私なりにレタッチでフィルム感出してみようかなって思いました。

フィルム風で、もし私ならこうするな〜〜程度に楽しんで見ていただけたらありがたいです。

今回使うフィルター

今回はVSCO G3を使います。G3も多分無料フィルターだと思うんですがどうですか?違ったらこそっと教えてください。

例によって私の普段のレタッチとは異なります。ご了承ください。

立体的ではない写真

画像1

当たり前だけど、「フィルム風にしやすい写真」というのがあると思っていて、その特徴の一つが立体的ではないということじゃないかなぁと思います。立体的じゃないという表現が適切かはちょっと難しいんですが、簡単に言えば遠くのものを撮った写真はなんとなくフィルム風にしやすい気がしています。

画像2

G3+12   露出−2.4   色温度+3.9  
 ティント+1.6   彩度−2.6   フェード+3.4  
粒子+7.4

フィルム風レタッチで欠かせないのは多分粒子感です。不自然すぎない粒子感がフィルムっぽさを出してくれる気がするのでこれは外せません。

元の写真が割と鮮やかな青色なので、彩度を落としました。個人的に、青色にはオレンジとピンクを混ぜるのが好きです。


光と影がある写真

画像3

この写真、すごく綺麗に光が入っていてお気に入りです。フィルム写真はあんまりぱっきりしてるのより、優しいふんわりしたイメージが好きなのですが、この写真はパッきりしているように見えてふんわりしていると私は思っています。

なにがふんわりしているかというとです。フィルム写真は光が、光るんです。(表現力が大変)光が光るというより、白がぼやっと発光しているイメージ。そういう写真はフィルム風にしやすい気がしています。完全に感覚です。

画像4

G3+12   露出+0.9   コントラスト−2.1
色温度+0.6   彩度+1.8   明瞭度+1.4  
フェード+0.9   粒子+5.2

フィルム風って言っても色々ありますよね。実際フィルムで撮ると、機材やフィルムや現像によって全然色味が違います。今回はこんなノスタルジックな色にしてみました。

ぱきっとしすぎないようにコントラストを少し落として、フェードを入れてみました。そうすると少し黒の部分に白がかかって柔らかく?なります。ノスタルジーを出すためにオレンジ、オレンジとの色味を少し強調するために彩度をあげてみました。

結局青がやりやすい

画像5

画像6

G3+12   露出+0.8   色温度+0.7   彩度+0.7
明瞭度+1.3   粒子+1.3


画像7

画像8

G3+12   露出+0.9   色温度+2.8  
ティント+4.2   彩度−0.5   粒子+4.5

やっぱり青は好きですし、フィルム風にしやすいです。これまで何度も「フィルム風」と言ってきましたが感覚としては「思い出に近い色」というイメージでレタッチをしています。

思い出って、はっきりしているようではっきりしていないし、鮮明なのに曖昧じゃないですか。だからぱきっとしないように、鮮やかになりすぎないように、少し光るように、くすみ過ぎないように、そう思ってレタッチをしてみました。

エッセンス程度に、懐かしさという意味でオレンジやピンクを入れています。

人によっては全然違うだろうけど、おんなじように考えてくれる人いるんじゃないかなぁ。今回はG3でやってみましたが、どのフィルターでやったって、理想は思い出とか記憶に近い色を出すことです。

自分の思い出や記憶に近い色が出るフィルターや数値、ぜひ探してみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?