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絵を描くプロセス、私のはこんなで

かなり久々の投稿になってしまいましたが、
最近思い付いた事を、つらつら書いていこうかと思います。

まだまだイラストレーターとしては発展途上な身ですが、
最近自分の絵を描くプロセスを分析してみて、発見がありました。

私は写真を元に絵を描く事が多いのですが、
無意識を使って写真にあるものの色をただただ拾う時間と、
出来てきたものを客観視して加筆する時間、
それを行ったり来たりすることで絵を完成させている、
というのがざっくりとした、私の描くプロセスです。

私は昔から視覚的センスがない、
と言う劣等感を持っていて、試しに“多重知能診断”という、自分の得意分野を分析してくれるテストをやってみると、
見事に“視覚•空間“分野の点数が低かったのです...

簡単な設問でのテストだったので鵜呑みにする必要はないんですが、
昔だったらこの結果を悲しんだと思います。
ところが、40も手前になり自分の能力について大体の検討がついてきている現在(良い意味での諦め?)では、
やっぱりそうだったのねと逆に納得と、自己理解への安堵がありました。
そして自分が頼るべき能力は視覚的センスではなく、もっと無意識でやれることなのでは、
と今のところは考えていて、
その割合を高めて絵を完成させてみてはどうか、と試行錯誤しています。

少し前まで、絵を描く、特にイラストレーターとして商業ベースでやっていく事において、視覚的センスや計算された構図、というのはとても重要な事で、それをどうにか磨いていかねば、という気持ちを持っていました。
多分、一般的にはそれは間違っていないし、沢山仕事のオファーが来る人と、そのスキルが高い人は、比例しているのかもしれません。

しかし、こと自分が絵と向き合う際に、その意識が邪魔をしていると思える事が多いと気付いたのです。
何か手元に自分で作り出したものを残していきたい、という欲求がある自分にとって重要な事は、やはり筆を動かす、に尽きると思うのです。
そう考えると、まずはそれを止めてしまう要素は、減らしていくのが一つかな、と考える訳です。

絵を描く事というのは、答えのない、断定できない、むしろこうだと決める事で自分の首を絞めたりしてしまうので、文章で現すのは厄介なんですが、とりあえず、今の時点で(あるいは今日は)こう思った事を書き留めてみました。
物凄く個人的な内容で、誰の役に立つ?という話題ですが。

でも、案外そういう無意識ベースで描いたものをきっかけに、数える程度ですが、お仕事が来ていたりするんですよね。
あくまで、私の場合はという事なんですが。

普段絵を描く人でないと伝わらない感覚なのか、
もしくは他分野でも通じる話なのか分かりませんが、
最近得た、自分の中での小さいけど、確かな発見です。

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