プレゼンやスピーチの機会があったら、一言一句原稿を作る

この記事は、「留学経験なしで、外資系で通訳ができる英語力を身につける方法5選」の第三弾です。

プレゼンやスピーチの機会があったら、一言一句原稿を作る


英語でプレゼンやスピーチをする機会があるときは、私はなるべく一言一句、原稿を作りたいタイプです。
「一言一句原稿を作ると、棒読みしている感じになってしまわない?」と言われることもありますが、一言一句原稿を作って、棒読みしている感じが出なくなるまで練習して、できれば全原稿を丸暗記して本番に臨みたいタイプです。(実は日本語のプレゼンの場合もそうです)

もちろん仕事の現場では、プレゼンのたびに毎回そこまで完璧に準備できる時間があるわけではありません。
それでも、全体の本当にキーになるポイントだけでもいいので、なるべく「言いたいことを完全な英語の文で表現したフレーズ」(言葉単品のメモではなく)を用意して、練習してから臨むようにしています。

会議などの場合も同様です。
「この会議のアジェンダなら、きっとこのポイントは伝えた方がいいだろうな」と思う内容を、英語の文に直してあらかじめ用意しておき、スラスラ言えるまで練習してから会議に臨みます。(すべての会議でできるわけではありませんが💦)

骨の折れる作業ではありますが、英語力が身につく点と、会議で存在感を発揮できるという両面でかなり効果があるなと感じています。
具体的には、以下のような効果があります。

メリット1:論点を整理できる

原稿を作る作業を通して、「何が本当に自分の言いたいことなのか」を改めて整理することができます。

よく、「英語は結論が先/日本語は理由が先」と言われますが、言語の構造的に本当にそうで、日本語で考えたことをそのまま英語に直していると、とても長々しく伝わりづらい英語になります。
原稿を文で書いてみると、その「伝わりづらさ」がよくわかります。

自分の言いたい結論は何なのか、それをシビアに整理して、英語として伝わりやすく(=結論ファーストで、シンプルに)書き直す、という作業を通じて、

  • 英語として伝わりやすい表現のしかた

  • 👆の表現と、自分が癖でやってしまいがちな表現の違い

が見えてきます。

これを繰り返していくことで、だんだん「日本的な、長々しい英語」を最初から話さなくなり、会話力アップにつながったと感じています。

メリット2:自信を持って発言できる

大事なところだけでも、「完全な英語のフレーズ」をきちんと練習しておくことで、会議で自信を持って発言できます。
そして、相手にも自信ありげに伝わります。

この効果はとても重要で、「言っていることは大事な話なのに、言葉に自信がないせいでオドオドした伝え方になってしまい、ちゃんと受け止めてもらえなかった」ということを防げます。

メリット3:実用的な英語のフレーズを身につけられる

以下の記事で、英語の文法や単語を学ぶときに「その文法・単語を使って、自分の本当に言いたい文/使いそうな文を作ってみる」ことの重要性をお伝えしています。

ですが実際には、「その文法を使った言いたいこと」をなかなか思いつけなくて苦労する、という人も多いのではないでしょうか。

会議やプレゼンで自分が言おうとしていることは、まぎれもなく「自分が言いたいこと」で、しかも実際に仕事で使う言葉です。

そういう状況で自分が実際に使った言葉は、確実にストックとして自分の身に残ります。そうした「すぐに口から出てくるフレーズのストック」の引き出しの多さこそが、まさに「実践的な英語力」の中身なのではないでしょうか!

この方法を実践してよかったこと

この方法を実践してよかったことは、ひとつは英語力が着実に身についたことです。

スライド1枚の原稿を作るのにかかる時間も、回を重ねるごとにどんどん早くなりました。いきなり完璧な原稿は書けないので、今でも書き直しは必須なのですが、それでも最初に比べると、初稿の時点で書ける英語の「こなれ感」が増してきたように感じます。

もうひとつのよかったことは、海外のえらい人たちに「デキるやつ」の印象を与えることができたことです。

日頃の実務面の優秀さは、海外にいるえらい人にまではなかなか届きにくいです。逆に、会議での発言ぶりやその内容は、一発で海外メンバーの印象を左右します。
会議にのたびに、なるべくちゃんと準備して臨み、海外おえら方の覚えがめでたくなったことで、仕事が進めやすくなった面が多々ありました。

以上、最後は英語力と関係あるのかないのかよくわからない話になってしまいましたが、「留学経験なしで、外資系で通訳ができる英語力を身につける方法5選」第三弾は「プレゼンやスピーチの機会があったら、(毎回完璧にじゃなくていいけど、なるべく、なるべく、なるべく)一言一句原稿を作る」でした!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?