学校で習う英語はばかにできない! 中学レベルの英文法の重要性と、その勉強

この記事は、「留学経験なしで、外資系で通訳ができる英語力を身につける方法5選」の第二弾(前半)です。

「学校英語」のパワー

学生時代、私は決して優等生ではなかったのですが、英語の成績だけはいつもいい方でした。
学校の成績がいいということは、つまり、学校で習うような英語が得意ということです。
学校では文法を中心に英語を習うので、要するに私は、学校で習う英語の文法が得意だったということです。

自分では文法は嫌いなつもりでいたのですが、大人になった今振り返ってみると、「私、当時先生に説明された文法の知識をかなりフル活用して英語話しているなぁ」と感じます。

ネイティブの人と話していると時々、「キミの英語は、そこらへんの留学経験者よりいいね。自然だし、適切な礼儀正しさがあるし」と言ってもらえることがあります。
私の英語に「適切な礼儀正しさ」があるのは、完全に、学校で習った英語のおかげです。

私たちが学校で習う英語は、基本的に「正しくて、礼儀正しい英語」です。
「正しすぎて不自然」な例文も教科書にはたくさん出てくるのですが、それでも「基礎としての、正しい英語の型」を持っていることは大きな強みだと思います。

文法の勉強方法 ~教材の選び方~

今は、大人になってから英文法をやり直すための教材がたくさん出ていますし、そうした「やり直し英語」を経て流暢になった人もたくさんいます。

イラストがたくさん入った本や、ゲーム形式で学べるアプリ、無料のオンラインコンテンツなど、選択肢はたくさんあります。
「いかにも文法書!」みたいな、辞書みたいな分厚い文法書をゴリゴリやらなきゃダメ、ってことは決してないです。

自分に合った、楽に続けられそうなものを選んで、やってみるといと思います。

文法の勉強方法 ~習った文法を使って、自分が使う文を作ってみる~

私はいわゆる優等生ではなかったので、先生に「この文法は大事だから勉強しなさい」と言われて素直に勉強するタイプではありませんでした。

だからこそ、学校で英語を教わったときは「この文法って、いつ、何を話すために使うの?」ということを常に考え、「自分が言いたいことを、教わった文法を使って話す」練習を常にしてきました。(逆に、それができない文法なら、覚えなくていいやと捨てていました 笑)

「習った文法を使って、自分が本当に使う文を作る」という練習は、大人になって英文法を学び直すみなさんにはぜひ試していただきたいです。

勉強方法の例:現在進行形の場合

たとえば現在進行形の場合、中学の英語の教科書に出てくる例文はこんな感じです。

She is playing tennis.
彼女はテニスをしています。

この例文は、英語の文法としては完全に正しいです。
問題は、彼女がテニスをしていると報告されても、別に嬉しくないことです。

ですが、同じ現在進行形を使って、"The customer" (お客様) を主語にして文章を作ってみるとどうでしょう。

The customer is facing an issue that … 
お客様は … という問題に直面しています。

The customer is complaining about …
お客様が … に関して苦情を申し立てています。

The customer is requesting a huge discount.
お客様が破格の値引きを要求しています。

など、お客様の状況を海外の本社や上司などに報告することができます。

勉強方法の例:比較級の場合

比較級の場合、学校の教科書に出てくる典型的な例文はこんな感じです。

His brother is taller than him.
彼の兄弟は、彼よりも背が高いです。

これも英語の文としては完全に正しいのですが、問題は、彼の兄弟が彼より背が高いことを知っても、あまり嬉しくない(情報の価値がない)ことです。

ですが、比較の対象を「お客様の期待」や「予算」などに変えてみるとどうでしょう。

Our product quality is lower than the customer's expectations.
私たちの製品のクオリティは、お客様の期待より低いです。

Our service quality is lower than the customer's expectations.
私たちのサービスのクオリティは、お客様の期待より低いです。

Our price is much higher than the customer's budget.
私たちの(提示している)価格が、お客様の予算を大きく上回っています。

同じ比較級を使って、海外の本社や上司に問題を報告することができます。

ポイント:文法は中学レベルでも、ちゃんと「大人の文」を作ろう


上記のポイントは、習う文法が中学レベルだからといって、作る文章のレベルまで中学レベル(幼稚園レベル…?)に下げる必要はないということです。

大人として、きちんと大人が使う文を作りましょう。

中学レベルの文法を使って大人が使う文を作るためには、単語をある程度「大人の単語」に変えてあげる必要があります。そんな「大人の単語」の学び方を、以下の記事にまとめてみましたので、ぜひご覧ください。

https://note.com/sanochihi/n/n3feb00184839

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