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切なすぎて本を出版した話

こんにちは。
実家が全焼したサノと申します。

僕は新橋で働いている、
ごくごく普通のサラリーマンです。

だけど、毎日Twitterやnoteで
自分の身に起きた話を投稿していたら、
色々な方に投稿を見ていただけるようになり、
この度、人生が丸ごと本になりました。

僕が出版社からお声がけいただいた理由は、
「あまりにも切なかったから」です。

父が一念発起して
アダルトビデオ屋を経営するも失敗し、
ドッグフードを食べる生活になったり、
お隣さんの寝タバコにより実家が全焼したり、
100kmマラソンに挑戦して足を骨折したり、
確かに僕は人よりも少し
切ない出来事が多い人生でした。

しかしそんな切ない出来事が、
まさか本になるとは思っていませんでした。

だから編集者の方に初めてお会いした時、
僕は自分がどういった本を
出版する予定なのか把握しておらず、

「どんな本を書けばいいですか?
…ビジネス書ですか?」

と編集者の方に聞きました。

編集者の方は真顔で

「いや、違います。切ない本ですね。」

と答えました。

切ない本ってなんなんだと思いました。

確かに社会人二年目が書いたビジネス書なんて
誰が読むんだとも思いますが、
でも冷静に考えてみて「切ない本」も
誰が読むのか見当がつきません。

そんな誰が読むのがわからない本を
一生懸命書きました。

本を書くというのは、大変な作業でした。

200ページ程度の本なら
1時間あれば読めるので、
本を書くのも1週間くらいあれば
書けるだろうと思っていましたが、
結局、書くのには
半年くらいかかってしまいました。

しかも本が完成した時に
達成感はありませんでした。

なぜなら本の内容は切ない話ばかりで、
僕の切ない話は人に
言えない恥ずかしい話が多いからです。

これまでは「実家が全焼したサノ」
という匿名アカウントで
切ない話を投稿していましたが、
僕の身内はSNSに疎いので、
アカウントがバレる可能性は皆無でした。

しかし本が出版されてしまうと、
鬼ギャルに童貞を奪われた話が、
僕を大切に育ててくれた親戚のおばさんに
バレてしまうかもしれませんし、
なんなら僕の童貞を奪った鬼ギャルにも
バレてしまうかもしれません。

もうとにかく色々と恥ずかしいのです。

だけど、僕の切ない経験を
全てさらけ出すことで、
今まさに「切ない」気持ちになっている人が
救われるなら、まぁいいかと、
わりきることにしました。

また、僕には小学生の時に
蒸発した母親がいます。

一切連絡を取っておらず、
どこにいるかもわからないまま、
もう20年以上会っていませんが、
きっとどこかで元気に生きているはずです。

もう随分と時間が経ってしまったので、
いまさら母に会いたいとは思っていませんが、
もしもこの本がたくさん世の中に出回ったら、
ひょっとしたら母の元に届くかもしれません。

この本を通じて、
息子が切なくも元気に生きていることが
伝わればいいなと思いました。

そんなこんなで本は
出版されることになりました。

今、コロナによる外出規制で
「切ない」気持ちに
なっている方も多いと思います。
切ない気持ちを抱えたまま
生きるのは辛いです。

そんな時に、僕の本を読めば、
切なさを抱えて楽しく生きていくヒントが
きっと得られると思います。

もし本を読んでもまだ切ないままだったら、
いつでも僕にDMを送ってください。
一緒にヒントを探しましょう。

遅れましたが、
最後に僕の本のタイトルは

「実家が全焼したら
インフルエンサーになりました」

というタイトルです。

www.amazon.co.jp/dp/4046046899/ref=cm_sw_r_cp_api_i_mzyPEbZ3BMV7P

5月18日に発売予定ですが、
Amazonか楽天で予約できますので、
予約していただけると大変嬉しいです。

購入してくださった人たちに
少しでも楽しんでいただけるように、
僕の切なかった話だけじゃなく、
お友達のインフルエンサーの方々にも
「人生で1番切なかった話」を
寄稿していただきました。

・くつざわさん
・もちこさん
・なうちまたんさん
・酒村ゆっけさん
・ぐっぴんさん
・ヨシダリュウタさん

皆様ありがとうございます。

この本は、切ない話好きには
きっと楽しんでいただけると思うので、
是非よろしくお願いします。

もし本が100万部売れたら、
誰もが実家が全焼しても大丈夫なように、
誰でも出入り自由な
お家を建てようと思います。


サノ

いただいたお金は、切ないことに使います。