調べても調べても原因不明な女の不妊治療⑧初めての採卵編

とうとう念願のIVFにステップアップできることになりました。事前の説明で採卵誘発方法はロング、ショート、アンタゴの3種類と聞いていました。検査したところ、私はAMHの数値が高く、実年齢よりかなり卵巣年齢が若いことがわかったので、おそらくロングになるだろうと思っていました。先生はやっぱりロングでやろう!と。

まず点鼻薬の日々が始まりました。この高~い薬を毎日3回。。口に降りてくる味がまずい。。

そして数名の友人からも色々聞いていた注射!自己注射をしている友人からは、薬を混ぜる実験みたいなことをやってるとか、詳しく教えてもらってました。私には無理だ。。まず注射がホント苦手。。

でも大丈夫!!私の病院では基本、打ってもらえるのです!(それがこの病院を選んだ理由の一つでもある)もちろん毎日通わなきゃいけないですが。。

雨の日も風の日も毎日ひたすら病院に通う。病院が休みの日も、見たことがない代打の先生?が打ってくれました。両方二の腕が穴だらけ。もう打つとこねぇ。。次はお尻。。を10日間。先生と看護婦さんには本当に感謝です。

間に挟んだ診察で、かなりの数卵胞が育っていることがわかりました。AMHが高いので卵巣過刺激症候群の恐れがあるため注射の単位も最小で打ってましたが。だんだん卵巣が張ってきてパンパンに。妊娠したらこんな感じかなのなぁ~苦しい。早く採卵したい。

しかし最後の難関が待っていました。採卵2日前の夜に自分で打つオビドレル。。初めての自己注射。薬混ぜたりしないただ打つだけだけど。怖いー!!22時に打たなきゃいけないけど、涙がボロボロ出てきてなにも見えません。でも打たなきゃ今までのことが水の泡(主に金)!もう勢いでとぅ!!と刺すと、全然痛くない。。出来たよー!旦那は横で応援してました。いやー異常に怖かった。看護婦の友人達マジ尊敬。あと自己注射やってる友人。

やっとのことで採卵当日。初めてのオペ室に緊張!!名前と生年月日を半ば叫ぶ様に言い、施術開始。あー怖。麻酔痛い。でも腹苦しすぎるから先生お願いします。

まず右卵巣から。看護婦さんが1、2と数を数えながら進んでいくのですが、右だけで10?あったような??次左、なかなか時間が掛かる。。左も10個以上ある?そんなあった?!「最後がんばってー!」と言われもはや数も分からなくなってきたころ、採卵終了。なんだか長かった。。

リカバリールームへ戻り、いっぱい卵子取れたっぽいことに対する安堵感、また今まで頑張ってきたことへの達成感、そして疲労感に包まれていると、次の採卵のオペが始まって看護婦さんの数を数える声が聞こえてきた。今採卵してる人頑張れー!見知らぬ誰かを応援。とかやってて寝たかったのに寝れず。

しばらく休んだ後、先生から説明がありました。かなりショックな内容でした。穿刺は21個、なのに取れた卵子5個。。数が少ないのでふりかけの予定だったけど、顕微にしたほうがいいんじゃないかと。あんなに採れたと思ったのに5個。ここから胚盤胞まで培養したら何個残るのか。泣きそうになりました。とにかく急遽顕微に変更をお願いし、帰宅。

採卵が終わった解放感もありましたが、あまりの空胞の多さに相当落ち込みました。それでも頑張って受精してくれと祈るしかありませんでした。


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