元吉本興業のYouTube担当が、芸能人YouTuber参入ラッシュについてちょっと真面目に考えてみた
こんにちは。
すごく久しぶりのnote投稿です。以下、独断と偏見で最近の芸能人YouTuberについてまとめております。
増え続ける芸能人YouTuber
最近は、お笑い芸人、俳優・女優、アイドル、元プロスポーツ選手など、いわゆる「芸能人」のYouTubeへの参入が以前にもまして増えてきました。ここで言う芸能人とはテレビ等で一定の知名度がある人のことを言います。
最近は、たくさんの方がYouTube開設を始められていて、すべては僕も追いきれていないので、こちらのまとめ記事などを参考にしてください。
吉本興業で約2年間YouTube担当をしていました
僕は一昨年の2018年の12月まで約11年半ほど吉本興業でお世話になりました。退職前の2年間ほどは、大阪本社でデジタルコンテンツを扱う部署におりました。吉本芸人でYouTubeをやられている方のサポートや企業様のタイアップ動画コンテンツの制作などに関わらせていただきました。
最近は、吉本興業でもカジサックさんや霜降り明星さんのような人気芸人によるYouTubeチャンネルの開設が増えました。最近では東野幸治さんなど大物芸人さんも始めるようになり驚いています。
カジサックさんのような売れっ子芸人さんがYouTubeに本格参入することは、吉本興業でも多分初めてだったと思います。現在はチャンネル登録者184万人(2020年3月22日現在)、100万再生を超える動画も数多くあり、すでに一流YouTuberという感じですね。
このように芸能事務所がYouTubeに力を入れるのは、YouTubeがマネタイズの仕組みがしっかりしていて、タレントの個性を発揮する場を作れるからです。老舗経済媒体の「東洋経済」によると、プラットフォーマーのGoogleも芸能人YouTuberの拡大に動きを見せているようですね。
大きく5つのタイプに分けられる芸能人YouTuber
過去2年間経験した芸能事務所でのYouTubeのお仕事の経験などをもとに、最近増えている芸能人YouTuberについてぼんやりと考えてみました。
YouTubeで成功する芸能人、あまりうまく行かない芸能人。いろいろな人のチャンネルを見比べてみた結果、大きく5つに分類されることに気が付きました。
①テレビでできない尖った企画がやりたい。
②趣味(プライベート)&特技のチャンネル。
③ファンサービス&プロモーションのため。
④小銭稼ぎ。
⑤仕事がないから。
①の「テレビでできない尖った企画がやりたい」については、主に芸人さんです。最近はコンプライアンスを重視したり、中高年に向けた少し毒味のない番組が増えたとも言われています。芸人がネタやトークで勝負できる純粋なお笑い番組やバラエティ番組は随分減りました。
江頭2:50さんは典型的な「テレビでできない尖った企画がやりたい」タイプといえます。本人の過激なキャラクターや隠れた人柄(いい人)も相まって、一気にチャンネル登録者が伸びました。現在はなんと191万人(2020年3月22日現在)。芸能人としては、嵐さんに次ぐ記録的な勢いがありました。本当にすごい!!
その他、霜降り明星さんも尖った企画が面白いですよね。
②の「趣味のチャンネル」ですが、肩の力を抜いて、そのタレントさんの素の部分が見えたりして好感を持ちやすい内容と言えます。
例えば、ゲーム実況の本田翼さん、キャンプのヒロシさん。このあたりは特に成功例といえます。プライベートをVLOGふうに届けている川口春奈さんも話題になりました。
オリエンタルラジオの中田敦彦さんのチャンネルも人気です。難しい内容を独特の話術で解説するのは、持ち前の頭の良さを生かした特技といえるかもしれませんね。
③の「ファンサービス&プロモーションのため」については、主にミュージシャンやアイドルなどのアーティストの皆さんがこのカテゴリーに入ります。国民的アイドルの嵐さんがYouTubeチャンネルを開設したのは大きなニュースになりましたね。
このクラスになると、Googleアドセンスで儲けようなんてことはありません。主に嵐ファンに向けたプライベート感のある映像や新曲のMVなどがアップされています。
④の「小銭稼ぎ」については、(少し言い方が悪いのですが)とりあえず儲かるらしいからYouTubeやってみたいといった動機の芸能人の方もいるように思います。すでに挙げた①~③のような目的の方と比べると、企画がブレていたり、再生数が下がってくると広告収入も減って、YouTubeを続けるモチベーションがなくなってしまうこともあるように思います。
⑤の「仕事がないから」については、(悲しいので、こういったケースはあまりないとは思いたいですが…)本人もスタッフも目的がはっきりせずふわふわしながら動画をアップして、あまり視聴数も伸びず、すぐに休止してしまうのでは…と思います。
芸能人YouTuberが成功するために
芸能人も、それを支える事務所スタッフも仕事でやっている以上、収益を一定以上あげるか、アーティストのように楽曲やライブのプロモーションで割り切るかといった目的が正しいと思います。
もしくは、芸能人本人(周りにいるスタッフ・家族)が自分で頑張って撮影・編集・運用までやれるのであれば、仕事ではなく趣味として気が向いたときに動画をアップするというスタンスも全然ありだと思います。
実はこれが本来は一番よいやり方ではないかとも思っています。
メジャーリーガーのダルビッシュ有選手はなんと自力で撮影、編集をされています。機材購入も含めてご自身でやれるのはすごいです。YouTube素人の状態から、だんだんと編集が上手になっていく様子が垣間見れるのもファンにとっては嬉しいですよね。
ダルビッシュ有選手のチャンネル登録者数は47.4万人(2020年3月22日現在)。10万~30万再生をコンスタントに出し、100万前後の人気動画も数多くあります。
YouTubeチャンネルが成功するための方程式とは
・「本当の人気(認知とは違う)」×継続力×企画制作力
「本当の人気」とは
テレビで認知度が高い芸能人は、スタートダッシュのところで有利です。しかし、受動的に視聴するテレビで有名だとしてもYouTubeの視聴者数アップにつながるとは限りません。
①検索してYouTubeチャンネルにたどり着く
②動画を最後まで見る
③高評価ボタンを押す
④チャンネル登録をする
など、行動が伴う人気(ファン化)でなければ、いくら有名(認知度は高い)でも意味がありません。
継続力とは
結果が出るまで飽きずに続けることが大事です。
一般のYouTuberと同じですね。
企画制作力
もし、チャンネル登録者や再生数を伸ばしたいのなら、ファンが何を見たいと思っているか、どうすればもっと面白くなるか、などを考えていく必要があります。これはすごく大事で、たとえば芸能人YouTuberも構成作家やディレクターの用意された台本通りにやるのではなく、自分からも企画会議に参加するぐらいの意欲は必要です。ここがテレビとの違いのひとつです。
おわりに
以上、芸能人YouTuberの現状について思ったことを思いつくままに書いてみました。最後までお読みいただきありがとうございました!
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株式会社パンダビジョンは、動画制作や芸能人YouTuberのチャンネル運営サポートを得意としています。
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本日の作業BGM: Dragon Ash「陽はまたのぼりくりかえす」
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こんにちは、株式会社パンダビジョンの佐野と申します!サポートをご検討いただき本当にありがとうございます😭