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あいりんシェルター

【2021年1月〜3月】マスク配布1250枚(配布総数 10569枚)

2020年の冬、新型コロナウイルスの感染第3波の状態となり、大阪府下でも1日の新規感染者数が650人を越えていました。

あいりんシェルターでは1日200名前後の野宿状態の方が過ごしており、高齢者も多く、持病があっても定期的な通院がままならない人がたくさんいます。

実際にシェルターを利用している方の中に新型コロナ感染者も出ています。

あいりんシェルターでは昨年春から1年以上にもわたり感染対策の徹底を行なっており、シェルター内でのクラスターは発生していませんが、緊張感の高い日々が続いています。

自分でできる感染対策は基本的にはずっと同じで、手洗いうがい、マスク着用、三密を避けること、くらいです。

そのため、あいりんシェルターではマスクBOXを設置して、その人が必要とする枚数を自由に持っていけるようにしました。

2021年1〜3月までの間、2週間おきに200枚前後(3ヶ月間で1250枚)の手作りマスクをあいりんシェルターの入口に置いていたのですが、いつも1〜2日で空っぽになっていました。


最近までシェルター暮らしをしていた方は

「隣のベッドからゴホゴホ咳き込む音が聞こえたり、大きなクシャミが聞こえるとコロナが頭をよぎり熟睡できませんでした。」 

と話していました。

「ご自由にお取りください」と書かれたマスクBOXを見て、ストック用も含めて3枚のマスクをリュックに入れてシェルター生活を続けていたそうです。


一番しんどい暮らしをしている人たちが、さらに感染症になってしんどい思いをすることのないように。

そして、この暮らしを続けないといけない状況の中で、少しでも緊張感や不安感が和らぎますように。

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