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大阪府 ハンセン病回復者と支援者の皆さん

【2021年1月7日】手作りマスク 11185枚目

西成区で暮らすハンセン病回復者の方が、知人に呼びかけてアベノマスク70枚と不織布マスクを集めてくれました。

ハンセン病回復者の中には、マスク装着や手洗いなどといった感染対策が、ハンセン病の後遺症をより一層しんどくさせている場合があります。

そんな中においてハンセン病回復者や支援者の皆さんは、あいりん地区に暮らす人々がコロナウイルスに感染しないように何度もこのマスクプロジェクトにマスクを寄付してくださっています。

いつもハンセン病回復者とマスクプロジェクトの橋渡しをしてくださっている方は、ハンセン病回復者の方々が地域で穏やかに暮らせるように、通院や日常生活の支援を行ったり、ハンセン病回復者同士の交流の場を開いたり、国賠訴訟の手伝いをしたり、偏見と差別の歴史を繰り返さないよう啓蒙活動に取り組んだり、多岐にわたる活動を続けています。


この方から「あるハンセン病回復者の独白」というタイトルでメッセージを送ってくれました。


…爺は手指と耳にもに知覚麻痺があって,マスクをしようにもマスクのゴムが耳に掛かったかどうかもわからない。
爺にとってマスクをすることは難しいことだ。…
マスクは苦しい。
爺たちはハンセン病の後遺症で鼻の鼻粘膜が結構痛んでいる。
だから鼻が良く詰まる。
療養所の中で耳鼻科は大切な科です。
耳鼻科通いの入所者は多い。…
このコロナ禍は爺たちには生きにくい。
次は手だ、爺たちの手は夏も冬も冷たい。
手指に知覚麻痺があるだけでは無い。末梢神経と共に運動神経、更には末梢血管も細くなりすぎているのか、血行不良がある。
一年中冷たい手は、懐手をして温めてもなかなか温まらない。
まるで死人の手のように冷たい。
水でいちいち手を洗う。
そのたびごとに手を懐に入れて温める。…
あ~生きにくい世の中になったもんだ。


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