わかくさ保育園

【2021年2月10日】手作りマスク40枚配布(配布総数10609枚目)

今でこそおじさん率の高いあいりん地区ですが、昔は女性や子どもたちもたくさん暮らしていたそうです。

昔から日雇い労働者の雇用は不安定でした。

ここで暮らす若いお父さんは、暮らしを支えるために全国各地の建設現場に出張に出掛けることはよくありましたが、そんな家庭ではお母さんも家計を助けるために必死で働きます。

今のように建築現場の安全管理は十分に守られてなかったので、怪我で働けなくなったり、必死に働きすぎて心身の調子を崩してしまうこともあります。

そんな不安定な暮らしを親が必死で支えている状況なので、子どもたちも小さい頃から、家の手伝いやきょうだいの世話をして家族を支えています。最近よく耳にする「ヤングケアラー」といわれるような子どもたちがたくさんいました。

そんな中、わかくさ保育園は1970年にあいりん地域で開園し、翌年には「あおぞら保育」という画期的な事業を始めました。これは、家庭の事情で毎日保育園に来ることが難しい子どもたちに「保育を届ける」事業です。

また、1995年には当時のわかくさ保育園の園長が中心となり「あいりん子ども連絡会」を立ち上げて、子どもに関わる全ての人が協力し合えるネットワークを自分たちで生み出していきました。

この取り組みが全国に広がり、2004年に「要保護児童対策地域協議会(要対協)」ができました。この要対協は子どもの虐待防止や要保護児童の早期発見を目的に、行政、医療、保健師、相談員、児童福祉士、小中学校の教員、保育士、家庭支援員、児童委員など、子どもに関係するあらゆるメンバーが協力しあえる仕組みです。


今日もわかくさ保育園から元気な子どもたちの声が聞こえていました。

皆さんからいただいた、子ども用の不織布マスク、手作りマスク、ベビー服、スタイをわかくさ保育園にお渡ししました。

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