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AV女優という職業

こんにちは。AV女優の三宮つばきです。

今日はAV女優という職業を『一つの仕事』として捉えたときに生まれた様々な考えを私なりにまとめてみました。

ぜひ最後までお付き合いください。

仕事にも働き方にもさまざまな種類があるなかで、近年こんなキャッチコピーがはやりましたね。

「好きなことで、生きていく」

実際好きな事で生計を立てられる人はどれほどいるのでしょうか。
あるいは好きな事で生計を立てられるまでそれらを続けられる人は?

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世の中には二つの働き方があると私は思っています。
一つは好きな事をするために働く方法
もう一つは好きな事を仕事にする方法

これは勤務者本人の主観から捉えた時の職業の区別なので2つの要素どちらも備わっている仕事が多いと思いますが割合はどちらかに傾いているはずです。

一つ目は時間や能力をお金に換え、そのお金で自分の好きな事をするという生き方です。
自分の趣味を大いに楽しむことが出来ますしお金の計画も立てやすいです。例えばサラリーマン、OL、会社に勤めている方の多くはこれにあたるのかもしれません。
二つ目は「好きなことで、生きていく」働き方ですが、これはもう人生そのものが仕事とイコールになっている生き方といって差し支えないでしょう。
自分の人生とは仕事そのものであり、寝ても覚めても仕事のことを考えてそのために生活する。
分かりやすいイメージでいえば、芸人、俳優、歌手、社長、芸術家、一見華やかに見えますが成功しなかったら…普通に会社員をしているほうがお給料がもらえますね。

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さて、AV女優はそういう意味ではどちらに分類されるでしょうか?
たぶん後者の要素が強いのではないかと私は考えます。

今は「AV女優は必ず稼げる!」という時代ではなくなりました。それどころか少ない枠を奪い合うような状況です。なのでただお金が欲しいだけなら長期的に見ればもっと良い職業があることは明らかです。

芸能界を含めこの業界では明日を約束されることなど何一つないのです。
ではなぜわざわざそんな過酷な状況へ挑むのか?

やはり「好きなことで生きていきたいから」なのではないか?私はそんな風に考えます。

AVが好きとかエッチな事が好きとかそんな単純な話ではなく、自分を表現することが好きか?努力が反映される状況が好きか?他人に喜んでもらうのが好きか?将来なにか成し遂げたいことのために頑張りたいか?撮られることが好きか?注目されることは好きか?・・・・

そういう細かい部分でAV女優という職業を好きになれるポイントが人それぞれどこかにあるのだと思います。

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私たちの仕事はまだまだ一般的に認められていない部分もあると思います。
そこで私は全ての仕事は全ての人のためになっているという事をお伝えしたいです。

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どんな仕事も必ず誰かのニーズによって生まれています。
AV業界へのニーズは主に娯楽としての性的コンテンツ性だと思います。

「自分は音楽は聴かない。だから音楽業界も要らない」「自分は本を読まない。だから出版業界はいらない」という人がいたらそれはあまりにも主観的すぎる意見です。

しかしAV業界はあまり女性向けのコンテンツではないので日本の半分の人(女性)にとっては「私は見ないし興味ないから要らない。それにイメージが悪い」と思われている部分があっても仕方ないのかなぁと思います。
しかし逆に言えば残りの半数(男性)は確実にターゲットになる市場ですから、それを考えれば現在地点で産業として十分に成り立っている事も頷けます。

8時間週5で働いて休みにのんびり趣味にふける時。そんな時に皆さんを癒す一つのエンターテインメントとして存在するAVですが、AVを作るためにはどこかの企業が作ってくださったカメラや紙やパソコンなどが活躍し、そして皆さんの仕事もまた誰かの生活をより良いものにしているのだと私は確信しています。
誰の為にもならない仕事なんて資本主義社会では存在できないのですから。

そうしてお互いの労働を労いながらお互いの生活を支えていく構図こそ人の営みなのかなと私は思います。

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「AV女優への偏見をなくしたい」「AV女優を普通の仕事として受け入れてほしい」という風には私は思いません。

偏見があるからこそ業界に入る人は覚悟を要求され、普通の仕事じゃないからこそ破格なのです。
もしそうじゃなくなってしまったら、この業界は今と形が違うものになることは確実です。そして事実、情勢とともに緩やかに変化しています。

「AV女優への偏見をなくしたい」という気持ちを生ませてしまうのは心無い人の言葉達です。自分の存在を否定されたり人権を無視されたら誰だって悲しい気持ちになり、どうすれば認めてもらえるのかと考えるようになります。その結果AV女優という職業への言及に至るのだと私は思います。

しかし本質はそこではないのです。
全ての仕事は誰かの役に立っています。自分の生活には関係なくても"自分の生活を支えてくれる誰か"の役に立っていると思えば、この世に全く必要のない職業は無いのかもしれません。
必要のない職業やアコギな商売は法律や民意により淘汰されていくものです。

今回は「AV女優の仕事の立ち位置」や「AV女優への偏見」について触れていきました。多分正解の考え方とかは無いと思います。
私の考えも、明日に違う知見を得ることで意見が変わる事もあると思います。
絶えず考え続ける事、思考停止せずにより良いお仕事をしていくためにこれからも色々な意見を取り入れていきたいと思いますので、ぜひコメントお待ちしています!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
あなたの最初で最後の推しになりたい。三宮つばきでした!

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