我慢は美徳か

こんにちは、AV女優の三宮つばきです。
今回はnote公式テーマ #我慢に代わる私の選択肢 に投稿したいと思います。

主題概略
隠れ我慢をしないさせないための工夫やそれにまつわるエピソードを募集します。みなさんの投稿から、読んだひとも自分の心と体に向き合い、心地よく生きるための選択をするきっかけになればと思っています。
みなさんの「我慢に代わる私の選択肢」について、ぜひ教えてください。

皆さんは自分は我慢強い方だと思いますか？
あるいは、今まさになにかに耐え続けなければいけない状況にありますか？

我慢と一口に言ってもいろいろな我慢があると思います。
どんな我慢はすべきで、どんな我慢はやめるべきでしょうか。

実は私は、ほとんどどんな我慢もすべきではないと思っています。

我慢とは何か

日本では特に、我慢は美徳とされています。

ヤクザは入れ墨のことを「ガマン」というそうです。
痛みに耐えることで強さを示す表れです。
自分が辛い事を他人に悟らせず、気丈に振る舞い周りを心配させない弱音を吐かないひとは「立派」だと賞賛されます。
自分勝手にわがままな振る舞いをする人を指さして「あの人はもうちょっと我慢を覚えるべきだ」と言います。

私たちは日常の中で「我慢するのはえらいことだ」「我慢強いのはいい事だ」と刷り込まれながら大人になっていきました。
だから多少の痛みも辛いこともすぐに「大丈夫」と言いますよね。

そしてしまいには「本当に大丈夫なの？」と念押しで聞かれ、「大丈夫」と答えながら倒れてしまいます。倒れて初めて周りはびっくりするわけです。

我慢とは痛みや悲しみや苦しみに耐える事ですよね。
では「痛みや悲しみや苦しみ」は不必要なものだと思いますか？

痛みを無視する代償

痛みや悲しみや苦しみには必然性があります。

例えば身体のどこかが痛むのは、身体の持ち主にむけて「ここ怪我してるよ！」と伝えるためです。
それを無視し続ければいずれ死んでしまいます。
でも実際は無視できなくなるほどの痛みがあればなにか対処をしますよね。

では心の痛みはどうでしょうか？本当は心が痛むのも「いますごく嫌なカンジだからこの状況から逃げて！」というサインです。
でも私たちはあまりにも長くその痛みを無視できてしまいます。
そしてこれも無視し続ければいずれ死んでしまいます。

悲しいとか、苦しいとか、怖いとかいう感情は貴方を守るためにあります。
だからそれらを我慢するのはあまりにも不健康です。

そういう意味でわたしはどんな我慢もすべきではないと思っています。

我慢しない勇気を

ところで私はほとんど我慢しません。

なので「さむい？あつい？空調大丈夫？」とか「お腹すいてる？何か食べたい？ほんとに要らない？」とか「大丈夫？」とか聞かれるのが嫌いです。

寒かったら寒いっていうし、お腹すいてたら勝手に何か食べます。
だれにも遠慮しません。なぜそんな些細な事で遠慮する必要があるのかもわかりません。でもそれを聞かれるということは多分みんなそんなようなことを我慢しがちなんだと思います。

みんな自分のしたい事、したくない事を積極的に言いません。だからお互いに「本当は何か要求があるはずだ」という前提で気を遣い「大丈夫？」と聞き合うのだと思います。
そんな中で一番得をするのは誰だと思いますか？
それは我慢をしない人です。

貴方は普段何に我慢する事が多いと思いますか？
少し考えてみてください。
その正体はまさに「我慢をしない人」ではないでしょうか。

でも、我慢は美徳だから…
わがままな人はダメな人だから…
しかし結局は我慢する人だけが疲弊し、我慢しない人だけが悠々自適に暮らしているのが現実です。

本来あるべき姿は、お互い我慢し合うのではなく
お互いの欲求の落としどころを見つける事です。
やりたい事、やりたくない事を正直に話し合って両者の欲求がバランスよく満たされる地点を目指すべきです。

そのためにはまず自分から素直になってみることも必要だと思います。
だから私はほとんど我慢しません。
すると周りもだんだん「この人はなんでも素直に言う人だから心配しなくてもいいだろう」と思ってくれますし、そんな私が発する言葉が「嘘である可能性」もほとんど考えなくてすみます。さらにもっと言えば「この人は嘘を付かない」とまで思ってくれます。

最後に

我慢は美徳ではありませんが、一種の美学ではあります。

辛い勉強を我慢して続けて難関試験に受かる事や
きつい練習に耐えて偉大な業績を残すことは信念を貫いた結果でしょう。

しかしそれらでさえも、苦しすぎるなら逃げるべきです。
まして理不尽や他人のわがままに耐えることは美しくもなんともありません。我慢してる同士で辛いねといって励まし合うのも本当はあまり良くないのかなと思います。

今日は #我慢に代わる私の選択肢 について語っていきましたが
結局結論は「我慢しない！」になってしまいましたね(笑)

すぐには変えられない環境もあると思いますが、耐えながらでも環境を変えていくためには些細な事から我慢をやめていく事が必須なのかなと思います。

あなたの我慢にまつわるエピソードや想いをぜひコメントに書いてくださいね。あなたの最初で最後の推しになりたい、三宮つばきでした。