連載:プロジェクトのリーダー&サブリーダーに聞く。
〜Metoba リバーサイドプロジェクト編〜
三の丸エリアプラットフォーム(以下、◯◯◯AP)は2023年度、
“誰かに語りたくなる暮らし”の実現を目指す6つのプロジェクトを支援・推進してきた。
『◯◯◯ Magazine』では今回から6回にわたって、
各プロジェクトを牽引するリーダーとサブリーダーを紹介する。
取組のことはもちろん、趣味や特技など意外なキャラクターにもご注目を。
Metoba リバーサイドプロジェクト
<主な活動場所:女鳥羽川界隈
かつては松本城と城下町の防御の役割も果たしていた女鳥羽川。その川沿いのうち、観光ストリートとしても人気の「ナワテ通り」を含む近辺。
<2023年度の主な取組
日常的に居心地よく憩うことのできる水辺の居場所づくり:
・河川敷の草刈りや清掃による水と緑の風景維持
・ピクニックセットのレンタル など(詳細はこちら)
Q)2023年度のふりかえり
川岸の草刈りを中心とした定期的な整備活動をしつつ、2daysのピクニックイベントも行うなど、いろいろな展開ができた1年でしたね。まずはリーダーの渡辺さん、◯◯◯APとの社会実験を振り返り、感じたことを教えてください。
これまで、身近な範囲だけで行ってきた活動を、より広い視野で見ることができた1年でした。自分たちのエリアだけじゃなく、ほかの地域と横のつながりができたことが大きかったと思います。商店街など従来の枠にとらわれず、クリエイティブに動けました。
ほかの界隈の取組に刺激されたりして、ウチはこんなこともやってみたい!と思うこともいろいろ出てきましたね。実現可能性はともかくとしても、女鳥羽川の橋から橋までジップラインをかけるとか(笑)。ゴムボートツアーとかならできそうかなとか。
自分たちの町で楽しく遊ぶ、それがいいんです。町での大切な思い出にもなるし。
では久美さん。界隈での社会実験全体を支えつつ、ピクニックセットの貸出は主体的に企画から動かれていました。それらを振り返って、いかがでしょうか?
ピクニックセットの貸出は、広報活動がうまくできていなくてなかなか難しい部分もありましたが、地元のクラフト作家さんに依頼してつくってもらったこともあり、実際に使ってくださった方にはとても好評でした。
全体をつうじて、このプロジェクトに参加したことで、まわりの人がどんな取組をしているのか知れたのが、とても良かったと思います。互いに刺激を受けたり共感できたり。さらには、市(行政サイド)とつながれたのもよかった。
こういうところに松本という市の、大きすぎず小さすぎないサイズ感の良さが出ているなあと思いました。
それに、三の丸という場所が、松本市全体にとっても重要なエリアなんだと認識を新たにしています。
Q)ところで、偶然にも2人とも、アメリカ・シアトルに縁とゆかりがあるとかないとか?
渡)僕のひいじいさんが1913年(大正2年)にシアトルで、その名も『シアトル開運堂』を創業したのが「スヰト」のそもそもの始まりです。僕自身は東海岸の方の大学に通っていたので、シアトルには創業100周年の時に行っただけですが、いい町で、好きですよ。
久)実はわたしはシアトルに留学していた時に今の夫と会って、結婚を機に3年ほど住んでいました。
久)偶然といえば、渡辺さんがシアトル滞在中に飛び込みで入ったベーカリーが、かつてウチの夫がバイトしていたところだったんですよね。だからわたしもベーカリーのマネージャーやオーナーを知っていますが、彼らを知る人とまさか松本で会うなんて、びっくりでした。
渡)そうそう、その話は結構驚いたよね。別々の時間で同じ人につながっているとは……。
僕としてはシアトルという町をつうじて久美さんとビジョンが共有できることも、このプロジェクトの力になっていると思う。互いに、「土日のあのゆっくりした雰囲気が、女鳥羽川沿いで出せたらね」なんて感覚が共有できる。それもよかったと思っています。
Metoba リバーサイドプロジェクトは次年度もプロジェクトを推進し、新たな取組にもチャレンジされますね。パワーアップした次の展開、楽しみにしています。ありがとうございました。
社会実験写真撮影:古厩 志帆 人物撮影/文責:◯◯◯ap Magazine編集部
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