フォローしませんか?
シェア
二階の寝室の窓に打ちつける風の音が、うぉーうぉーとまるで狼か野生動物のような音を響かせて…
海に浮かぶ月光を「ムーンリバー」と呼ぶと覚えたのは、幾つの歳だっただろう。 母方の祖父の…
恋なんてものは、始まりはドラマティックだけど終わりは、どれもありきたりなものじゃない? …
あくまでもフィクションです。 本文はここから↓ 「桜色の人生だったな…」 火原 三平は病室…
「全部、コロナのせいだ」 空席だらけのホールを眺めながら、店主の須藤 貴樹はため息をついて…
深夜1時55分にセットしたスマホのアラームが鳴った。 ベッドから手を伸ばしてアラームを止めた…
遮光カーテンの隙間から、夜の闇と寒さが僅かに忍びこんでくる。俺はベッドの中で静かな寝息を立てている妻を上から見下ろしていた。 「ひっ」 人差し指を彼女の顎の下に入れて、くいっと顔を持ち上げると驚いたように目を見開いた。 そのまま俺は自分の唇で、彼女の口を塞いだ。 見開いた目は驚きなのか恐怖なのか閉じられない。 キスのマナーも忘れたのか? 白いシーツが小刻みに震えている。 愛しているのか、憎んでいるのか 全てを慎み込みたいのか、壊してしまいたいのか 俺自身にも分からな
渋谷 美希が杉浦 和也に宛てた手紙 杉浦 和也様 一雨ごとに春めいて参りましたね。 お元気…
「杉山さん、此方の樽も見てください」 酒蔵の若旦那が俺に声を掛けた。 「おー、此処が終わっ…
主人の好きだった歌を思い出して書きました。 よろしかったら、ご視聴しながらお読みください…
降り出した細い線のような雨が高層ビルの窓ガラスを濡らす。幾筋もの線はやがて小さな流線形の…