変わらない建物の顔
「三年坂らしさ」、その大きなひとつが町家の並ぶ景観ですね。
三年坂に並ぶ町家は伝統的建造物群保存地区として伝統的な見た目を残しています。
伝統的とはいっても西洋のように石造ではなくて木造の建物です。耐用年数としては100年ほどなので、その時々で改修が必要になります。しかし、建物に一定のルールである「建築様式」を設けて、守り、残していることによって現在にも伝わっています。
保存しようとされる建物様式は大きく5つに分けることができます。
1.むしこ造り
2.本二階建
3.変型
4.数寄屋風
5.和風邸宅
見分けがつくでしょうか?
1.むしこ造り
むしこ(虫籠)とは、虫かごのことです。
天井の低い二階の外壁に、虫かごのような格子窓のある様式です。
2.本二階建
主に明治時代以降に取り入れられた様式です。
二階が高いので見分けがつきやすいですね。
3.変型
主に大正時代以降の様式です。
数寄屋風の味わいを付け加えたものです。
4.数寄屋風
伝統的な茶室建築の手法を取り入れた様式です。
どちらかというと特殊な様式です。
5.和風邸宅
妻入りの町家様式で、道に面して塀と門があるものです。
こちらは一般的な様式です。
しっかりと見てみると建物それぞれに個性があるので探してみてください!
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