算命学余話 #R105「夫婦の失敗を考える」/バックナンバー
海に棲むタコの足というのは、トカゲの尻尾のようにちぎれてもまた生えてくるのですが、ストレスなどで自ら食いちぎった場合にはもう生えてこないそうです。タコのストレスって何でしょう。ともあれ非常に示唆的な話ではあります。
算命学でも、外的なストレスよりも、内面というか自分自身にそもそも問題を抱えている人の方が、事態の打開や改善が難しいと考えています。
この辺を頭に入れつつ、今回の余話は干合と虚気について考えてみます。前回余話#R104では、暗合について述べました。暗合も干合も、基本的には同じ理屈で生じる現象であり、たとえ宿命になくとも後天運で必ず巡ってきます。干合・暗合すると人は虚気を帯びやすくなります。その最たるものが結婚です。結婚の何が虚気に関わるのか。その辺りを考えてみます。
干合の組合せについては既に別の余話の記事で掲げたので、ここでは繰り返しませんが、干合という組合せが成立した場合、その干は五行が変わります。例外は己土(土性のまま)と庚金(金性のまま)ですが、この己土・庚金であっても、干合したからには虚気を帯びます。他の八干は、いずれも五行が変わる上に虚気を帯びます。言ってみれば、本来持って生まれた自分の姿とは別の姿を取るわけです。
例えば日干が丁火の人は、壬水と干合することによって木性の乙木に変わってしまい、あたかも日干が乙木の人かのように振る舞います。しかしそれは本来丁火の人のやる振る舞いではないので、その振る舞いは虚気を帯びているということになります。
虚気については前回提示したように既に記事を上げているので、詳しくはそちらを参照下さい。今回は干合(及び暗合)に焦点を絞ります。
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