算命学余話 #G58 「体と用の思想」/バックナンバー
「四苦八苦」という四字熟語は仏教が語源で、「人間の苦労の種類」を数え上げたら八種類になるという意味だそうです。内訳はこうです。まず生老病死が前半の「四苦」に当たり、これは他者を介在しない本人だけの苦しみで、誰しも等しく経験するもの、避けて通れないものです。残りの四つは、「求めても得られない苦しみ」「愛する者と死別する苦しみ」「嫌な奴と会わねばならない苦しみ」「人間を構成している要素に由来する種々の苦しみ」で、最初の四苦に比べると複雑で、他者や環境との関係性が前提となる苦しみ