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sanmariのひとりごと

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なんでもない日常の、でも、だれかにとって、ちょっと、特別なことたち。
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#日記

モーニングコーヒー

目覚ましのアラームが鳴る。多分鳴ったんだと思う。隣の人がムクムクと起きて、シャワーへと向かう。その背中を見送りながら、ゆっくりと身体を起こす。 シャワーを終えた人が、寝室をチラリと覗きながらコーヒー豆を挽き始める。次に目が合ったタイミングで「わたしも飲みたいな」とお願いする。 コーヒーをおねだりしたからには、ベッドから出ないといけない。寝巻きのままトイレに行って、そのまま歯磨きをして戻ってくるとハンドドリップされたコーヒーが手渡された。 挽きたてのお豆のコーヒーを、コー

予想最高気温二桁、晴れの日だったので。

最高気温が二桁の晴れた日は、洗濯をしたい。できれば、お布団だって外に干したい。 だから、前日から天気予報と睨めっこしてはその日を待ち侘びて、目が覚めて、ちょっと微睡んだあとは、いそいそと洗濯機に洗濯物を放り込んで、ぐるぐると回した。 ぐるぐるしているその間にシャワーを浴びて、髪の毛を乾かして、お化粧をして、髪をくるんと巻いて。あと5分の表示を見て、ピンチハンガーにまだ引っかかっているものたちを畳んで片付ける。「よし!」と時計を見ると、わたしの想定した時間より1時間も時計が

高校デビューも、わるくない。

当時わたしが住んでいた九州の片田舎では、公立高校に合格することが、人生最初で最大のミッションだった。そして、その公立高校入試で、わたしは見事に失敗した。 4月。わたしは紺色のスーツのような制服を見に纏うはずが、タータンチェックのスカートにブレザーを身に纏って、入学式の席についていた。 入試日。ここは滑り止めだと鷹を括ってぼんやりとバスに揺られていたら降りるバス停を間違えて試験開始5分前に走って校門をくぐり、休み時間には廊下で鬼ごっこをして怒られた苦い思い出しかない私立高校

毎日更新は、わたしがわたしを好きでいられる材料であって欲しい。

昨夜は、いつもの「テキスト」の表示を横目にエイヤっと「つぶやき」をクリックしてみた。 7月7日にnoteの#毎日更新 を再開して以来、一昨日までの22日間は毎日「テキスト」画面を開いて、その時々に感じていることを言葉にして綴っていた。話を脱線させたり自分で自分にツッコミを入れたりしながら、毎日2,000字と少しの言葉を綴っている。 ちなみにこの「テキスト」画面では、1記事につき100万字くらいの言葉を綴れるようになっているらしい。インタビューをしたりしてもらったりしたとき

毎日眠りにつく前にそっと、今日のわたしをおもしろがれる余地を、綴っていきたい。

noteの毎日更新をリスタートしてから、これで20記事目。 「調子がいいのかな?」なんて見せかけて、実は、ここ最近のわたしの体調は、すこぶる良くない。6月は自分の不調を騙しながら働いてたんだけれども、7月にはついに時差勤務の申請をして、ここ最近は在宅勤務に切り替えた。 わたしの右耳は全く聴こえていない。そのせいか三半規管もまた、とっても弱い。その辺の遊園地でも、コーヒーカップを見て「目が回りそうだよね」と笑う友人の横で、本当にめまいを起こして係員さんに支えられながらベンチ

花束を君に。

友達に、花束を贈りたい。 今年の初め、やりたいことリスト100を作ったときに、パッと浮かんだリストのひとつ。 わたし自身、誕生日とかバレエの発表会とか、そんなタイミングで花束をもらった記憶がある。小さい頃は「花なんてもらってもつまらない」と思っていたこともあるけれど、オトナになるにつれてもらってうれしいものにランクインするようになってきた。 ただ、今のご時世そうそう友達に会う機会もない。かといって、職場に同僚へのちょっとしたお祝いを渡す機会があっても、個人的に花束を贈る

iPhoneは「アイフォーン」で、「アイホン」でも「アイフォン」でもないらしい。

iPhoneの画面がバッキバキになった姿は、自分のものではないにしろ一度は見たことがあるだろう。 わたしが最後に見たのは、多分大学生の頃だったと思う。当時、わたしの周りの大学生は、「一人に一回は経験したことがあるんじゃないか」と思うくらい、常に誰かしらのiPhoneの画面がバッキバキにひび割れていた。そして、誰もが「お金がないから」とか「親に言いにくいから」とバッキバキのiPhoneを使い続けていた。 わたしもそれなりにiPhoneを落っことすタイプの人間なのだけれども、

気付いたら毎日更新を再開してゆるっと一週間経っていたので、この一週間のnoteを振り返ってみた。

先週の、ちょうど水曜日のこと。 ここ最近しんどい日が続いているのに、今日も残業してしまった。こんなに疲れてるんだもん。明日に疲れを引きずっちゃうんじゃないだろうか。 そんなことを考えながら地下鉄に乗ってiPhoneを開くと、noteから通知がきていた。 noteをはじめて2周年記念! その記念日が嬉しくて、「記念日がたくさんあるカップルは、続きやすいらしい。」なんてnoteを書いたのがはじまり。今日までの一週間、毎日noteを更新している。ちなみに、この記事は #no

高嶺の花を手にした夕暮れ

女の子に生まれたからには、花束をプレゼントされたいと思う。慣れ親しんだいとおしさ右手に添えたいときには、ひまわりの花束を。特別な日には、芍薬を。 *** 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」なんて例えられる、華やかさと芳しさを揃えもつこの花は、わたしの恋愛のバイブル『GOSSIP GIRL』で知って以来の憧れだった。 芍薬の蕾は、毎年5月の半ばからお花屋さんに並ぶ。けれども、一本1,000円近くすることもあるその花は、憧れすぎて手に入れられない存在だった。 今

春一番が吹いた日

春は、確実にわたしたちのすぐそばまでやってきている。そう実感したのは、ほんの数日前のこと。 時刻は、16:30。 「今日は、タイミングよく日の入りが見られそうだね」 そうつぶやいたわたしの脳裏には、師走のとある日に見た天気予報の画面が横切った。 日の入り 16:48 夏が秋になって、上着が手放せなくなったその頃から、仕事を終える17:00には外が真っ暗になっていた。仕事を終えたタイミングで外が暗いと、なんだか気分が上がらなくなってしまって、その日以降、日の入りの時刻なん

お正月料理を食べないと、年は明けない。

新年あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします☺︎ 今年のお正月は、10年ぶりに仙台の実家に帰らずに三ヶ日を過ごしています。はじめての、東京でのお正月。 いや、4年前の1月2日にどうしても好きな人に会いたくて、夜行バスで東京に飛び出してきたとき以来かな。なぜか、彼と彼のお母さんと初売りに行って布団を買った、という謎な思い出つきなんだけれども。 さてさて。年越しは、ひっそりと、でもとても楽しく過ごしたので、また次の記事に書こうかなぁと思っています。 そ

秋が冬に変わっていくこのトキを、Naot CLAUDIAと共に。

また、秋によろしくね。 5ヶ月前、そう声を掛けてそっとシューズクローゼットにしまったショートブーツ。我が家にお迎えしたのは、確か去年の、秋も深まったある日のこと。 ロングブーツには早いけれど、日常遣いできるショートブーツが欲しくて、やっとのことで巡り会うことのできたNaot のCLAUDIA。 秋が冬になって、冬が春になる。 パーカーにロングスカート、マフラーが大好きなわたしの大好きなその季節の移り変わりを、一緒に過ごしたショートブーツ。 流石に夏の間は履けなくて、靴

わたしとキミとTシャツと。

「ピンポーン」 週の初めからくしゃみを連発し、仕事の繁忙期に入って、今日の夜ご飯はおやつに買ったベーコンエピだっ!なんてやけくそになって、ちょっと泣きそうになっていた夜に、我が家のチャイムが鳴った。 玄関のドアを開けると、見覚えのあるボーダーの半袖Tシャツを着たマイトレーナーが立っていた。 「外、めっちゃ寒いね」 いやいやいや。なんで半袖のTシャツなんか着ているのよ。 心の中でそう突っ込みつつ、あの冬の暑い日の記憶が蘇った。 初めての海外まで一人旅の行き先に選んだ

体を、心を取り戻すのなら、少しでも早いほうが良い。

「明日のお昼は、栗ご飯を食べるんだ そう呟くと、 「ニアミスだね。今日は、さつまいもご飯だよ」 なんて言葉とともに、炊きたてホクホクのさつまいもご飯が食卓にならんだ。 日々の暮らしを、丁寧に、愛おしみたい。 ずっとそう思っているけれども、繁忙期の10月は寝て起きて仕事に行くだけで精一杯。「1日に2回、フルグラを食べるんだ」そう言ってちょっとずつ、でも着実に増量を進めていたわたしもついにおやつのフルグラを抜き、夜ご飯をパンで済ませようと思い始めていた。 当たり前のよ