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5-ALAとシアン化物のあれこれ

業務日誌的な備忘録

本日、T社の5-ALAサプリメントに、0.2ppmのシアン化物が含まれているという情報を見聞きしたために、不安になったという相談がありました。

まず、食品での基準値は10ppmですので、0.2ppmは無視してよさそうです。また、シアン化カリウムのTDI(耐用1日摂取量)は、体重1kgあたり、1日0.0045mgですので、体重60kgなら0.27mgを毎日摂取しても影響ない、と言えます。

件のT社の5-ALAでは、1カプセル300mgとして、0.0000666mgとなり、お腹いっぱい飲んでも大丈夫そうです。なんなら、タピオカミルクティーの方が含有シアン化物が多そうです(シアン化物は、キャッサバ、アーモンド、杏仁、タピオカ、ビワなどの一般の食品にも含まれています)。

そもそも、5-ALAの製造方法は、化学合成と発酵の2通りがあります。シアンが使われるのは化学合成であり、生成物からシアン除去する必要があります。この除去が不十分であれば、シアン化物を摂取することになります。

製造過程を考えると、どうしてもシアン化物が気になる場合は、発酵系の企業が作っている5-ALAを購入するのが良さそうです。

5-ALAというサプリメントの効果

長崎大学のプレリリースによると、5-ALAは培養細胞レベルの研究においてオミクロン株の感染抑制という働きを示したとのことです。そのせいもあってか、いくつかの企業がサプリメントとして販売しているようです。

このプレリリースは、あくまで培養細胞レベルの効果ですので、人間がサプリメントという形で取り込むことで有効かどうかまでは検証していません。

個人的には、甘酒にも5-ALAが多いとのことですので、敢えてサプリメントという手段を取らなくても、甘酒を服用するのでも良い様に思います。

とおもったら、がっつりそういう商品が出ているのですね…。菊正宗 大吟醸deあま酒 5-ALA 190gとか。

だれか、甘酒飲用によるコロナ予防効果を調べてくれないだろうか…

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