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るんるん寮ができるまで

ご報告が遅れましたが、2022年9月24日!
無事に高校生の入居が完了しました!!
7月15日に物件を買ってから実に2ヶ月と9日!
佐伯富士甚さんと、全力で助けてくれる友人&自分ごととして考えてくれる家族みたいな人たち(シュート・ケイティ・工藤くん)のおかげで完成しました。

今日はその様子を記録しておこうと思います。

物件をゲットした夏、何から始めたらいいのか分からないけど何か始めなきゃいけない。

とりあえず、手当たり次第に家中の網戸を外していく。
大小合わせて20枚くらいはあった。人生で一番網戸見た。そして、網戸張った。人生で一番網戸張った。というか網戸張ったの人生で初めてだったから、バージン網戸張りを喪失しつつ同時に人生最多網戸張り。
黙々とやっていると真純ちゃん(姉)がお手伝いに来てくれて、工藤くんも来てくれて。
2人とも、長男長女なのでしっかり者で、面倒見がとてもよいのです。
網戸張りながら「網戸張り終えたら次の作業は決まってるの?」とか「こうした方が効率いいよね!」とか。一人でやり始めた時は「えいや!」と次から次に思いつくところの作業をしていこうと思っていたのにこうしていろいろ聞いてくれると頭の中が整理されていくと同時に「え、やばい。全然終わらなさそう」ということが見えてくる…。

着実に上手くなっていった網戸張り。

そんな不安を感じつつも進むしかない。
私はどんどんやっちゃうなかむらだー!(周りはさぞ不安だったと思う)
大工さんや建築士の友人に見に来てもらい、取っても問題ない柱や壁をどんどん解体していく。
この頃には「中村がとうとう物件を手に入れた」「改修工事は始まっているらしい」と噂が流れていたとかいないとか。

2019年の夏にさんかくワサビを改修工事した時には、なるべく多くの人に知って欲しいという気持ちもあって、改修工事お手伝いイベントをいっぱいしたのだけど、今回はそんな企画をしているよりも、早く完成させて高校生たちの住環境を整えたいと思ったので親しい人たちに自分から直接声をかけて手伝ってもらった。
結果的にその親しい人たちへの負担が半端じゃないものになったと思う。反省…。でもみんな、楽しんでいたと思う…思いたい!笑

真夏、ひたすら解体する日々。

2階の床の間を解体するシュート。
1階の解体する箇所を確認するイサムくん(友人)とくるみちゃん(ワサビの宿泊者)
中途半端な大きさだった物入れは解体し、大きな空間に。
2階の壁も解体してまずは大きな一部屋にするシュートとケイティー。

シュートは週に1日しかない休みをるんるん寮の解体に、ケイティーは自分の営む飲食店の仕込みの合間を縫って。
時にはワサビに来た宿泊者を巻き込み、作業は進んでいった。順調なのかはわからないけど、とにかく進んだ。

夜型でお馴染みの工藤くんも起床と共に駆り出される日々。謎の記念写真。

毎日、誰かしらが忙しい日々の都合をつけてお手伝いに来てくれる。

壊さない部分は砂壁をはがしていく。
1日2時間でもほぼ毎日来てくれるケイティー。本当にありがたい。
昔ながらの大きな一軒家だから各部屋に床の間があって、扱いが難しい…。
奥では窓をきれいに磨いてくれる真純ちゃん。
一緒にラジオとかやっている吉川くんもお仕事多忙な中来てくれた。超地味な砂壁剥がし作業。
丁寧で素晴らしい仕事ぶりなのだけど、自己主張がすごい。え、なに?麦茶の宣伝?
1階の砂壁を剥がし終えた達成感。2022年、夏。
そして、壁をどうするかというと…そう、お馴染み『丸京石灰』さんの漆喰を塗っていきます!

高校生たちに少しでも健やかな環境で生活して欲しいと思い、吸湿性に優れ、シックハウス症候群なども回避できる漆喰を使いたいと思っていました。
さんかくワサビも漆喰をたくさん使っていますが、本当に気持ちのいい空間なのです。
さんかくワサビ改修の時に教えてもらいながらみんなで塗った漆喰。
素人でも、できないことはない漆喰塗りの作業。
でも、まず道具を揃えたりするだけでお金かかるし、水との配合や壁に塗る時の厚みなど「これで合ってる?」「失敗したらどうしよう」と不安になりながらの作業は精神的にも疲れる…。

そんな時に偶然出会ったのが吉見施工の吉見さん。
友達の手伝いでアウトドアガイドのバイトをしていたら同じようにお手伝いに来ていた吉見さん。話していくうちに左官屋さんをしていることがわかって、「今度塗って欲しい!」とお願いしたらフットワーク軽く、道具もフル装備で貸してくれて…。
最後、少し足りなかった珪藻土も「余っているのをお裾分けするよ!」と。
めちゃくちゃいい人。みんな、吉見施工さんオススメです。漆喰に限らずタイルとか、色々相談のってくれます。
吉見さんにお願いしてよかったな、と思うのは技術や知識はもちろん「自分の仕事を好きでやっている」ということを要所要所で感じられること。
塗っている時の姿勢や素材の説明をしてくれる時なんか、特に楽しそう。
「ここをタイルにしたらいいかもな〜」と一緒に悩んでくれたり「よし、こっちを漆喰にするか!」といつも自分のことのように楽しんでいるのが、すごくよかった。こういう、生き生き働く姿をこれから働く子どもたちに見せたいな。

で、吉見さんの写真探してたらこんな見切れた写真しかなかった…笑
めちゃくちゃ褒めておいてどんなオチ…!

漆喰を塗る。多忙な業務をこなすだけでも大変そうなのにお休みを割いて来てくれる市の職員さん&超美味しい『肴や はじめ』の店主。

手伝ってもらってこんなこと言うのアレだけど…絶望的に漆喰塗りが下手くそだった麟太郎。
でも誰よりも楽しそう。顔だけじゃなくて陽気さも南米。この後私が全部手直ししました。笑
しっかり記録するぞ!と結構撮っていたつもりだけど、途中経過全然残っておらず、
漆喰塗りが完了した1階。

漆喰塗りが終わり、畳屋さんに表替えの依頼をするとすぐに来てくれて、古くて重い畳を回収しに来てくれました。


あ〜一気に書いたら疲れちゃった。と、まあこんな感じで本当にどんどん目についたところから手当たり次第に進めていった改修作業。何度もホームセンターに通い詰め、ネットで調べたり専門知識を持っている人に聞きに行ったりしながら進めたわけです。

つづく・・・

よりよいゲストハウスにするために使います。例えば、宿泊のお客さん向けの近隣ごはん屋さんマップを作ってみたり。