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さんかく着物日記17:夏着物には保冷剤。代々木上原小楽園。

7月某日
代々木上原の「小楽園」というカフェに行く。こちらは今年オープンしたはず。あまりに可愛い店内、食事のためオープンしてすぐSNSで大変話題になり、友人の何人かは私に「ここに着物で行ったらいいよ!」と連絡をよこした程である。今回もウェブで予約をした。
 ことの発端としては年下の可愛い友人が実家でカラフルなレースの着物を発見したことから始まる。最初は「浴衣で食事に行こう」という約束であったが友人がお母様のその着物を発見し着るしかないとなりまして。となると私も彼女に合わせて可愛らしい着物をきていくしかない。粋な浴衣ではいかん。ということで紫の地色のピンクや浅葱色の入った花柄小紋、絽のアンティークである。
 ちなみに絽とは夏用のからみ織の生地のことで正絹(シルク)の絽もあれば綿絽、ポリエステルの絽もある。同じ夏の素材でも「紗(しゃ)」よりは透けないしフォーマルにも用いられる。一方の紗はかなり透けるしカジュアル寄りなはずだ。どちらも夏の醍醐味であるが令和の猛暑に耐えられるかは個人差があるだろう。
 夏に着物を着る時は保冷剤をハンドタオルで包んで胸元に入れている。基本和装下着などは使わないのでユニクロのブラトップなどの中に入れている形だ。または正絹ではない帯、着物であれば着物と帯の間にもタオルで包まれた保冷剤を入れている。保冷剤から出る水滴で正絹のものに水シミを作っては本末転倒なので素材には注意していただきたい。シルクは水に弱い。水でシミになったり縮んだりするらしいですよ。

 さて、代々木上原駅で待ち合わせてお店へ向かう。なんとも可愛らしいピンクの外壁に植物の緑が眩しい看板とネオン。幸い貸切状態だったのでお店の方に許可をいただき散々撮影する。噂の山のお菓子もいただく。器も可愛く、これはまさに桃源郷のようです(そういうコンセプトらしい)。これは人気があるの納得。うっかり箱が欲しくてキャンディを買ってしまったり。そういうことをするから家から物が減らないんですよ・・・。
 カフェを堪能したあとはミシュラン獲得という薬膳餃子のお店と、カジュアルなイタリアンをハシゴして散々飲む。代々木上原は飲食店が実に充実していて好きなエリアだが、この日も数軒「予約でいっぱいです」と断られているのでリサーチして予約の上行くのがいいかもしれない。とはいえ小楽園以外の2軒は行き当たりばったりで入っているので平日なら大丈夫だろうか。
行き当たりばったりのハシゴ飲み。楽しいです。


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