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さんかく着物日記16:雅叙園、百段階段の百鬼夜行など。

7月某日
着物友達たちと雅叙園へ。「和のあかり×百段階段 2023~極彩色の百鬼夜行~」というお馴染み百段階段の催事である。百鬼夜行と言われたら、帯は柳生忠平さんに描いていただいた道成寺帯を置いてないでしょう!白、黒、そしてオレンジ色のぼかしの絽の着物にお太鼓には般若と蛇が嗤う(清姫)、能面の小面の髪留めがしたかったのでポニテ三つ編みにした。
 雅叙園はとかく着物に合いますね。記憶が正しければ雅叙園は浴衣を着せてくれて、さらにそのまま着て帰れるというプランがあったような。浴衣体験だけでもしてみたい方にはいいと思います。
 実は先日母が上京していた折にも行っていたので予習済みである。友人たちへ得々と案内しながら回っていた。いけばなのお部屋では女性のお客様に写真を頼まれる。きっと「さんかく」のことはご存知ないと思うのだが大変にお褒めいただき、作品と共に沢山写真を撮ってくださった。その様子を撮る友人たちもまた面白い。このグループで私が一番年上なんだがいいのかな・・・と思ったりもしたが、何にしてもありがたいことです。
 展示の中で気になった陶芸家高橋協子さんの作品。付喪神やら鬼やらの可愛い妖怪たち。一目惚れ。母と行った時に一度見送ったぐい呑みを今回は購入。雅叙園はミュージアムショップもつい財布の紐が緩んでしまう。
 歌舞伎やお能の装束を展示している部屋もあり、小面と般若があったので今日のコーディネートと同じだねと写真を撮ってもらうなどする。実際そのまま同じものよりはあくまで素材や概念が一致している、という概念コーデのほうがかっこいいとは思う。今日の着物はここまで一致しているとちょっとやりすぎでダサいな、などとどうでもいいことを思いながら展示を見る。全く着物のことばっかり考えてませんかね。それが楽しいんだけど。百鬼夜行展は9月24日(日)まで。
 ランチに雅叙園の中のレストランへ。まだ未訪問であった中華に行ってみるが、豪勢な設えに目でみていても楽しい。ちょっと高級なあんかけ焼きそばは美味でありました。

7月某日
 新宿高島屋で行われていた着物の催事へ。友人が出展しているのショート動画撮らせて欲しいとお願いしていたが、しっかりと許可を取っていただいたためがっつりとYouTubeも撮影させていただく。百貨店の催事というのは普段実店舗を持たない作家さんたちを一同に見ることができて大変にありがたい機会。動画も撮ったが最終的に帯を2本とチョーカー、その場では買わなかったもののやっぱり欲しくなったヘッドドレスなどに散財する。全く何をしに行っているのか。
 後日談として、「さんかくの動画をみて」と来店くださったお客様が大勢いらしてくださったと聞く。タカシマヤの方も驚いてくださったと。とてもありがたいご報告に嬉しくなる。「イ・ン・フ・ル・エンサ〜〜」て感じですね。お客様がお買い物を楽しみ、お店の方々が新たなお客様とご縁がつながるきっかけとなるならとても嬉しい。

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