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さんかく着物日記15:「着物の下の白いのは何ですか?」 _こちら半襦袢です。


某月某日
 私の動画にいただく質問ナンバーワンは
     「その白い衿はなんですか」です。
次いで「その半襦袢はどこに売っていますか」「What is the white stuff?」などなど。こちらは「半襦袢(はんじゅばん)Han-Juban」です。
着物女子の間では昔からよく知られたアイテムなのだが見慣れない方には大いに疑問のようだ。これがあるから着物がこんなに気軽に着ることができる。いい時代。
 楽天でもいくつかの店舗があるが私自身が購入して使っているものはリンクまとめに貼ってあるのでご参考までに。これの脇は切っているし。後ろの紐は取って自分で伸縮性のある包帯をつけている。

上記リンクにYouTubeで解説もあるのでぜひともご覧いただきたいが、背中に紐(包帯)をつけて衣紋をきれいに抜いて動かさない技がある。これはトモノスケ先生が小林先生から継承し教えていることだが、内容が少し違う形で背中の紐を提唱している着付けの先生は他にも沢山いらっしゃる様子。着付けを習っている方はとりあえず今の先生の言うことを聞いてください!
 ともかく「背中に包帯」の技を会得したおかげでいかり肩の私でもなんなく衣紋を抜けるようになった。そして動いていても衣紋が詰まってこない。素晴らしすぎる。この技を知る前はどうしても衣紋が抜けない、または抜けても帰宅する頃にはしっかり詰まっている。だからこそ「洋服の上に着物を着る」方式で着物を楽しんでいたわけです。ブラウスやハイネックの上に着物着れば衣紋が抜けていなくても気になりませんのでね・・・。
 そんな半襦袢に安全ピンで半衿をつけている。私はとかく裁縫が嫌いで、洋裁も和裁も出来る母の遺伝子はどこへ行ったのかと甚だ不思議だが、針と糸が好きではない。もちろんコンサバ着物時代はきちんと白半衿を縫っていたのだがそれがもう面倒で面倒で。なんなら母が遊びに来た時にまとめて縫ってもらっていた位である。両面テープなども経たがテープのほうが難しいしアンティークのハギレを半衿にすることもあるので生地が痛んでしまうのですよ。
 安全ピンでのやり方を教わってからは当日に「半衿チェンジしよ!」と思い至っても全然焦らなくて大丈夫。こんなに不器用でも10分もかからない。30分以上かけて半衿を縫っていたのなんだったんだろう。と虚無に襲われるがそれがあったからこそ安全ピンのありがたさが身に沁みるのであろう。
 安全ピンで半衿をつけた半襦袢を5枚くらい持っている。異なる半衿をつけっぱなしにしておけば大概どれかはその日の着物に合う。だから突然「あ、今日は着物で行こ」と思っても大丈夫。さすがに今は暑いので、1度着たら洗濯機にポイしているが、汗のかかない時期は2、3回着ても問題ないでしょう。
 半襦袢の衿の抜き方、安全ピンでの半衿の付け方もまた1DAYレッスンを開催したいと思う。半襦袢については先生が可愛いものを作っているという噂もあり。何枚あっても困らないのが半襦袢。どんどん買いましょう。

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