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典型的ワザップトラップ/一割嘘日記20240807

ゲームの裏技投稿コミュニティ・ワザップで一際有名なミームといえばワザップジョルノですね。
「ある手順でデータを消せばレアポケモンが手に入る」という、火を見るよりも明らかなガセネタに釣られてゲームのデータを消失した子供(と思われる)が、怒りのままに投稿したコメントの文章に対して、独特の勢いがあって漫画「ジョジョの奇妙な冒険」主人公・ジョルノみたいだとして話題になった、というものです。

私もインターネット上の交流についてはネイティブと言える世代です。
一際強い気持ちで人にお願いをしたい時。ネット上の会話でちょっとムカッときた時。リアル・対面ではやろうと思えば効かせられる凄味も、文章、それもクソガキのおべんちゃらでは伝わりようもありません。「❗️」をひたすら羅列することってあまりにも無意味だと早期に気付かされました。ワザップジョルノと化した名も知らぬ子供も、きっとこういう気持ちに苦しみつつコメントの文章をひねり出したのでしょう。

現代の技術ならどうにかできるでしょうか。
例えば暗号通貨・NFTなど、「生成にそれなりの労力がかかり、偽造できない」技術を用いれば怒りを表現することは可能なのでは?
名付けて……ブチギレコイン。単位はBTC。
インターネット上での怒りと謝罪に具体性のある調停を行うシステムとして、ブチギレコインを送りつけられた人や団体は、同じく謝罪に使うNFTであるソーリーコイン(単位:SOL)を同じ量突き返さなければなりません。返さない場合、なんらかの暗黒の組織に命を狙われます。
1BTCならちょっとムッときた程度。5BTCなら冷静に深呼吸をしないと手が出そうになるくらい。10BTCは殴り合いの大喧嘩勃発レベル。100BTCでこの星を巡った最終戦争が始まる勢いです。
恐らくブチギレコインが導入された未来ではインターネットを与えられたばかりのクソガキが、隣ん家に住んでいるお友達や、スプラトゥーンで煽りイカを食らった相手に対して軽率に99999BTCを爆撃するような事案(残高が足りない場合自動的に両親が借金を背負い、やはり暗黒の組織に命を狙われます)が日常茶飯事となり、具体性はあっても実体のない「価値」という邪悪存在にこの星は討ち滅ぼされるのです。

実際、正しい使い方をすれば便利な気もしてきました。遺憾の意として他国に50BTCくらい送りつけたり。いややっぱり争いが始まるだけですね。

三割六分と申します。
この日記には嘘が一割含まれています。

典型的ワザップトラップ

今日はゲーム「黄金の太陽 〜失われし時代〜」をクリアしました。
ゲームボーイアドバンス向けに発売された任天堂のRPGで、前編である「開かれし時代」と共に知る人ぞ知る傑作として一部のゲーマーには有名です。
私は子供の頃前編をプレイしたのみだったのですが、先日ニンテンドースイッチの月額課金サービスに加入しているとSwitchで遊べるようになったので、前編と合わせて喜んでプレイし、今日やっとクリアしました。でも現在配信日からかなり時間が過ぎているので、私はなんらかの邪悪存在によって殴る蹴るの暴行を受け、数ヶ月昏睡状態だった可能性があります。

さて、前後編に別れているゲーム黄金の太陽ですが、前編のクリアデータを後編に引き継ぐことができます。
データを引き継ぐと、前編で行ったイベントのフラグによって後編でイベントが発生したり、前編で揃えた隠しアイテムを用意してないと後編で隠しダンジョンに入れない、などの連携要素が発生するわけです。

そのデータ引き継ぎですが、パスワード(ふっかつのじゅもん)形式です。前編のクリア時にパスワードを生成することができます。
これはひらがなの形式でゲームから出力された暗号で、これをゲームに入力するとセーブデータの内容に復号してくれる仕組みです。
例えば「あいうえお かきくけこ」という、人間から見たらただのひらがなも、ゲームの中に住んでいる知的存在にとっては「主人公のレベル15、装備品はロングソード、薬草、ちくわ、所持金は10BTC……」という意味として理解できる、といった話です。

つまり、セーブデータの中身を人間には分からない暗号の形で直接打ち込んでいるというわけですね。
なので、もし暗号を解読することができれば、本来出力され得ないパスワードを生成できます。また、実機でチートを行って本来手に入らないアイテムを持った状態でパスワードを出力したりといった無法も可能です。

という訳でネット上に転がっているチートデータを一つ試してみましょう。チートを使えないのにチートアイテムを使える状態であることが面白そうなのと、Switchでの配信にあたってそのあたりのセキュリティは強化されてるのかが気になります。
今回打ち込むパスワードでは最強装備とレアアイテムを山ほど持っている状態かつ、ヒロインのちょっとセクシーなCGを見れる没アイテムが入っているそうです。Switchはバックアップ機能が豊富なのと、本作は打ち込んだ時点でデータの中身を確認して破棄することができるので安全そうですが、一応は自己責任ということで。

おや、入力には成功しましたが……

不自然なアイテム所持欄の空き

え!?
チートデータなら一つでも多くの種類のレアアイテムを持ち込みたいはずなのに、不自然にもアイテム欄に空きがあります。
パスワード生成者が添えている文章を読みつつ、足りないアイテムを確認します。なになに……。

ゲームを進めるのに必須なアイテムが欠けてるじゃないですか!

本作はゼルダの伝説のように、謎解きギミックを解除して進むシーンが豊富なのですが、本来絶対に持っているギミック解除アイテムが、ちょうど欠けていました。手に入れなければ前作でストーリーを進められないし、その後手放すこともできないアイテムです。つまり、チートを使わなければこれを持っていない状態は有り得ません。
ダイの剣を持ってない勇者ダイが何故か大魔王バーン戦に混ざっているようなものです。なんならパプニカのナイフすら持ってません。絵柄も初期のものです。終わりです。

そして本作の仕様上、これに気づかないまま進めてしまい、セーブデータを分けてプレイしたりしなかった場合、約15時間前後のプレイ時間が台無しになります。

つまり。このパスワードは、最強データに釣られた者をハメる罠だということです。

ヒエ……。

令和の時代、まさかこんな典型的なワザップトラップに引っかかりそうになるとは思いませんでした。こんなの、ダンボールと棒で作った罠と同程度の小癪なもののはずなのに。エサなんてセーブデータなので、実体がありません。ブチギレコインのように。

思えばインターネット上でのフィッシングってこういうことばかりです。
自称大金持ちによるお金配り。アダルトサイトの利用。ゲームのチートツール。そういった後ろめたい利益を得ようとすれば、大抵は足を掬われます。そして掬われた足は直ちに除毛・脱毛のウェブCMに利用され、ケツの毛は意味もなくむしられます。

美味しい話にはウラがある。電話でカネの話は全て詐欺。きのこたけのこはきのこ派が9割。人間社会の基礎の基礎ですね。これを忘れてはなりません。忘れると命に関わります。

さて、このチートデータを公開した人物に抗議しなければなりません。
文章を考えましょう……「貴方を詐欺罪と器物損壊罪で……

追伸:99999BTCを添付します」……っと。

最近食べて美味しかったもの


画像ははくばく公式HPより

はくばくの十六穀ごはん。
私は雑穀米が大好きです。白米の完全上位互換だと思っています。
これを常に食べていると食費が嵩みそうですが、私の主食は米ではなく麺類なのでそこまで響きません。

画像は明治公式HPより

コーヒービート。
コーヒー味のチョコ菓子です。昔家族がコーヒー豆のお菓子を誰かからお土産でもらってきたことがあるのですが、それに近い味を気軽に味わえます。
封が効いて手が汚れないのでゲームのお供にぴったり。しかもめっちゃ美味しいので最近食べて一気に好きになりました。

それでは今日はこのあたりで。


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