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【イベントレポ】ストグラ・ロールプレイライブ (ストグラRPL)#1

※本記事に登場するキャラクタ名、配信者名の敬称は省略する

ストグラについては、過去に投稿したこちらの記事で紹介しているので、そちらを参照して頂きたい。ここではストグラを知っている人を前提として、2023年1月6日に開催された「ストグラロールプレイ」の公演の模様をレポートをしたい。特に今回、観覧したいにも関わらずできなかった方に、少しでも会場の雰囲気が伝われば幸いである。


開演まで

会場はZepp Shinjuku (TOKYO)。場所は、2023年4月に開業し、ジェンダーレストイレでも話題になった東急歌舞伎町タワーの地下にある。公演の開催要項は以下の通り。

開場は16:00だが、グッズの販売は12:00から先行して行われた。SNSの投稿を見た感じでは、長蛇の列ができ、人気グッズはあっという間に完売したようだ。

私が16:00に現地到着した際には、東急歌舞伎タワーの脇の歩道には番号ごとに大量の人が塊になっていた。番号が順に呼ばれ、その番号ごとに入場する方式。私の整理番号は300番前半。16:20ごろに入場することができた。

このZeppは地下にあるため、東急歌舞伎タワーの脇の階段を下って入場する。すぐに目についたのは、関係者からの数々の公演祝いのスタンドバルーン。こはららみさん、日々さん(いずれもキャラクタ名)からGoodbyeCompany代表取締役マクドナルド様宛に送られていたユーモアにクスッと笑う。

今回の公演はワンドリンク制のため、入場の際に直ちに交通系ICカードでドリンクコインの購入(600円)を求められる。

また、地下4階に行く通路で各演者へのプレゼントを回収する箱が用意されていた。

今回会場となったZepp Shinjuku(TOKYO)の定員は以下の通り。

定員:1,500人
地下4階・1,337人(スタンド)/530人(座)
地下3階・163人(スタンド)

wikipediaより

今回は、地下3階が関係者のスペースになっており、ストグラ参加の配信者も多数ここで観覧していたようだ。一般向けのスペースは地下4階。チケットは完売していたので、1300人近くが入っていたようである。開演時には、身体が触れない程度の密集度合いになっていた。

開演前の様子(開演後は撮影不可)

開演を待っていると地下3階にも関係者が集まり、おそらくハクナツメ(なつめ先生氏)の名セリフ「な~にやってんだぁ~」をサービスで叫んでくれていた。

開演後

公演が始まり、最初に舞台に登場したのは、ストグラ運営兼市長であるしょぼすけ氏。登場で一気に熱気が上がった。

公演は、演劇パートと歌唱パートで構成されている。ストーリーは、ワンダ・ダークネスが新規オープンするバーにまつわる物語と「ひろしスペシャル」と呼ばれるドラッグにまつわる物語が並列で進む。

登場する演者は以下の通り。

こうまい(ワンダ・ダークネス)
かてい(伊藤カテジ)
ライト(マクドナルド)
ズズ(キングスターダイヤモンドズ)
二十日ネル(二十日ネル)
ましゃかり (赤ちゃんキャップ)
ユッカ(吉田ユッカ)
わきを(キャプテンわきを)
こるぺん(鳥野ぎん)
先端恐怖症(きゃばみざわ★ぎゃるみ)
番田長助(ヴァン・ダーマー)
梵人(ルーファス・ウィルキンズ)

敬称略

衣装はもちろん、ゲーム内のものを踏襲したもので、ストグラに登場する衣装を知っている人なら誰もがわかるようになっている。その姿で、あの「いつもの声」で演技が始まると、あっという間にいつものストグラでみる光景になる。恐らくゲームにおけるピクセルアートのようなもので、衣装の完成度に関係なく、特徴を掴んだ衣装と声があれば、そのキャラクタを再現することができる。

なお、この中で素顔(ウィッグあり)を出していたは、二十日ネル、わきを、梵人。

どうも、今回の公演では、アドリブが多かったようだ。そうと感じさせるシーン(ルーファスが直接「台本にない〜」旨のセリフも言っていた笑)がいくつもあったけれど、普段から配信で台本のない演技をしているみなさんなので、それはむしろ、いつもの見慣れた光景で、この公演の魅力を増していたように思う。

マクドナルドがロスサントスで見せる定番の言動(滑舌が悪く、聞き直される、「バァ!」、カワイイ座り方)は随所に登場。アドリブで、観客席にいるアルフォート・ウェスカー(ごっちゃん@マイキー)やボイラ・テンガリン(BOIRA)に問いかけ、彼らが大声で返答するシーン、観客との「かわいい?」のやりとりもあり、大いに盛り上がった。

他の演者についても同様でいつも、エモートで見せている動きを演技に取り入れることでキャラクタの特徴が引き立ち、よりそのキャラクタらしくなっていた。

歌唱パート

演劇パートの途中で登場する歌唱パートでは、以下の歌唱が披露された(順不同)

1)ユッカ(吉田ユッカ)、わきを(キャプテンわきを)

2)ましゃかり (赤ちゃんキャップ)

3)先端恐怖症(きゃばみざわ★ぎゃるみ)、かてい(伊藤カテジ)

4)番田長助(ヴァン・ダーマー)、梵人(ルーファス・ウィルキンズ)

5)ズズ(キングスターダイヤモンドズ)
※ロスサントスアレンジバージョン(?)

曲によって、ライト(マクドナルド)はギタリストとして演奏。ミュージシャンらしい演奏を披露していた。残念ながら、ロスサントスの大ヒット曲「Tonight~月の下眠る君~」の披露はなし。

「明日には笑えるパレード」は、劇中に一部分だけ登場。

エンディングに、2023年12月に公開されたストグラの公式ソング「ストリートグラフィティ」の全パートが舞台上部にプロジェクターで映された。舞台には今回の演者が全員が登場し、挨拶。大きな歓声、拍手と共に夢の世界の夢が終演した。

公演を見終えて

別の記事にも書いたように、ストグラという現象がとても面白く、継続して注目している。今回の公演も、この盛り上がりを体感してみたいと思い、観覧した。

正直にいえば、歌手、俳優、女優、声優を専業としていない配信者が演技することにどんな魅力があるのか疑問を持っていた。

実際に参加してみて思ったのは、私も含め、ストグラを楽しんでいる人には、演技や歌唱のレベルは問題ではなく、恐らくいつもモニター経由で会っているキャラクターや中の人(配信者)が、集まって「演劇」をして楽しがっていることを観るのが楽しいのだと思う。

そういう意味では、ストグラの中でGoodbyeCircusが披露した「ミュージカル」と同じなのかもしれない。

ただ、違うのは会場の目の前にキャラクタかつ配信者である彼らがいて、かつ観客席の自分の前後左右には同じようにストグラが好きな人がいること。そして、彼らと同じ空間、同じ場所にいる。

今日の公演をみて、ストグラは演劇なのだと感じた。GTAVのロスサントスという舞台で毎日即興で演じられている「公演」。視聴者は好きな演者の視点でその公演を鑑賞することができる。

今回は、ロールプレイライブという興行の形態で提供されたされたが、ストグラという配信コンテンツの大きなポテンシャルと感じた公演だった。うまく設計すれば、ファンアートを中心としたクリエイターエコノミーの形成の可能性もあり、今後の展開がとても楽しみである。

同時に、ストグラを通じて配信者という人々の多才ぶりにあらためて感心した。人によっては兼業で睡眠を削りながらも配信を行い、声、歌唱力、演技力、ゲームスキルなど自分の強みを活かして多くのファンを獲得する。ストグラという魅力的なコンテンツを構成する一員である彼らが、VCRGTA(第一回)以降多くの目に触れ、多くの人にその才能を評価されるのは、とてもよい流れだと思う。

入場口に設置されていたパネル

おまけ

公演を観ていたのかは分からないけれど、退場時に会場に入ってゆくトップストリーマーの釈迦さんとすれ違った。青色っぽいスタジャンを着ていて映像で見るよりも小柄でとてもカッコよかった。


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