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UTAU連続音音源の収録&原音設定(1/3)

 こんにちは!
 さにのんと申します。UTAU界隈の片隅でひっそり活動している生物です。

 このNOTEは、UTAU連続音音源の収録~原音設定までを自分でやってみよう! という方に向けての物になります。
 動画作成や配布は各々によって環境が違いすぎますのでサポートしていません。UTAU上でテンポに合わせて発声するようになるまでがゴールです。

 このNOTEをまず初めに読んでみて、そして収録するとき、原音設定をするとき、など適宜読み返していただければ幸いです。

追記:書いていたら長くなったので分割しています。ご了承下さい。

これからの流れ

0、導入するもの
1、連続音を録るときの心構え
2、連続音を録るときに気を付けること
3、いざ収録
4、ノイズの取り方
5、setParamに原音を入れる
6、setParamの設定
7、左手デバイスの紹介
8、原音設定のやり方
9、原音設定ができたらUTAU上で確認

こんな感じの予定です。
それでは順を追って説明していきたいと思います。

0、導入するもの

 一応すべて書いておきますが漏れがあったらすみません。また人によって必要不必要がありますのでコメントも参照していただけるとありがたいです。

・録りたい声帯(声)
 必須。
 これが無ければ何も始まらない。

・PC
 とりあえずこのNOTEでは必須。
 自分で原音設定までやることを想定しているので。収録のみだったらスマホのみでもOKなようです。キーボードとマウスも忘れないように!

・OREMO(ソフトウェア)
 PCで録音するなら入れといて損はない。
 DAW録音とかの方法もありますがこのNOTEを読む方はとりあえず入れて。便利なので。簡単だし。

・何かしらの音声入力機器
 必須。
 
PCの内臓マイクでもいい。スカイプマイクでもいい。とりあえず用意。
 何もないよ~! って方にはSONYのPCV-80Uをお勧めしておきます。USBマイクなのでインターフェースが不要な上そこそこ安くて良いと思います。

・PCに繋げるイヤホンかヘッドホン
 必須。
 
安いのでもいいのでとりあえずスピーカーでない(音が漏れない)音声出力機器。

・Audacity(ソフトウェア)
 必須級。
 後述しますが色々使えるので入れといて損はない。ただし後ろの内容を読んで○○でもできるな! と思ったら不用。

・setParam(ソフトウェア)
 必須。
 連続音の原音設定は作業量が膨大になるので入れないとマゾい。

・左手デバイス(ボタンが多いと好ましい)
 あると嬉しい。
 作業量が膨大なのであると嬉しい。

・JoyToKey(ソフトウェア)
 左手デバイスを導入する人は左手デバイスの種類によっては必須。

・UTAU(ソフトウェア)
 必須。
 実際使うとどうだろ~っていうのがわかる。あと歌う。

1、連続音を録るときの心構え

 さて、ようやく本題です。

 貴方は初めて連続音を録る方ですか? もしかして初めてUTAU音源を作ろうと収録をする方? 

 正直な話、私は初めての音源制作に連続音を選ぶのはおすすめしません。私はね。
 初めて録るのはCVVCリストで単独音とかがいいと思います。単純に連続音は収録時間が長く、技術が必要だからです。

 まず時間が必要です。
 単独音やCVVCだったら収録には短くて10分もかかりませんが、連続音は単純に考えて収録量が七倍あるので時間も七倍かかります。
 まずここが一つのネックです。

 次に技術が必要です。
 連続音の収録にはお経とか呪文とか言われる録音リストを延々同じ音程で同じ声質でビブラートなどをかけずに唱え続ける必要があります。
 多少のビブラートならば問題ありませんが、使いやすい音源を作りたいと思うのならばビブラートやしゃくりは敵です。
 また同じ声質を出し続けるというのがかなり大変です。一つ基準を定めてその声の出し方を延々続けることになりますが、長時間同じ声質を出し続けるというのは声を作って収録する場合かなりの技術と慣れを要します。

 よって最初は、「出しやすい声で」「時間を十分にとって」「単独音などで収録の練習をした上で」連続音の収録に臨むことをお勧めします。
 もちろん最初に連続音音源を作ってもいいですが相応に大変ですよ、ということです。

2、連続音を録るときに気をつけること

 連続音を録るときに気を付けることは様々ありますが、まずは収録に際し気を付けたいことのTogetterまとめがありますので暇なときに初めから終わりまで目を通しておくと良いでしょう。
 連続音でも単独音でもCVVCでもれんたんでもとにかくなんでも収録する際には気を付けることがあるのです。

 これから話す内容は上のTogetterと重複するところもありますが、特に重要なところを抜き出して書いているということでご容赦ください。

・連続音を録るならガイドBGMを使ったほうがいい
 
理由は簡単です。原音設定をある程度自動化できるようになるから。前述しましたが連続音は原音設定の量が修行レベルなので少しでも楽にしよう! という話です。
 ガイドBGMによってテンポが変わりますが、個人的には120BPMぐらいをお勧めします。あまり早いと録音リストを覚えていないと読み間違いが多発しますし、あまり遅いと収録時間がやたらかかるようになるからです。

 ↑にガイドBGMが多く載っていますので一度見比べて/聞き比べてみることをお勧めします。

・ノイズは敵
 ノイズが入っていると音が悪い
ですよね。ノイズを取る手段も後々ご紹介しますが、それでもノイズが大きいとノイズを取っただけなのに声も消えちゃった! という事態が考えられます。
 当たり前ですがもともとノイズが小さいに越したことはありません。空調を止める、静かな時間帯に録る、スタジオならばシンバルなどに毛布など布をかぶせるなどやれることはたくさんあるので満足いく音質になるまで頑張りましょう。

・録音リストは比較して選ぼう
 まず録音リストは一つに絞ったほうが良いと思います。覚えた後に別のリストを使うと読み間違いをする可能性がより高くなるからです。
 つまり録音リストは複数あります。それだけ特徴があるということです。

 ↑に連続音の録音リストが複数載っています。
 パッと見て特徴をつかむことは難しいという方のために、この中でも有名な巽式とくろ州式の比較をしたいと思います。

巽式
・無駄が少ない
・発音しやすい
・母音優先(同母音の呪文をなるべく集めた)リストがある
くろ州式
・覚えやすい
・改変しやすい
・モーラ数(何拍の呪文か)が豊富

 こんな感じです。ほかにもこんな特徴あるよ! とかあると思いますがご容赦ください。
 ざっくり比較しましたが、最終的には好みです。好みですが、後々後悔しないように最初に悩んでおくことをお勧めします。

・UTAUをプログラムファイルに入れるのは避けよう
 UTAUはインストーラーのそのままでインストールするとプログラムファイルに入るのですが、ある問題が起きます。バーチャルストア問題というものなのですが、かなり解決に手間がかかるので傷が浅いうちにプログラムファイルではないところ(ドキュメント等)に入れることをお勧めしています。
 興味のある方は調べていただきたいのですが、特に音源制作をする方の場合問題になりやすいのでなるべく早くプログラムファイルからUTAUを移動させましょう。

今回のまとめ

・初めての音源制作に連続音はお勧めしない
・ガイドBGMを使おう
・ノイズは少なくしよう
・録音リストは比較検討しよう
・UTAUはプログラムファイルに入れないようにしよう

次回へ続く

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