読書メモ 月神降臨 第2部 第4章 魔女の復活

こんなんでいいのか、読書メモ。
わかんないけど書いていくよ。
途中で集中力切れてメモし切れてないけどまあ、いいや


第2部 魔女

第4章 魔女の復活

魔女という単語は一般定義不可能
みんながそれぞれのイメージと定義を持っているからひとことでは言えない

歴史家のエリオット・ローズいわく「魔女」とは
「驚くほど多数の連想のあいだを自由に放浪でき、事実放浪する」

アイザック・ボーニッツ(オカルティスト)の疑問
「魔女」とは魔術を行う人間か、それとも戦術を行う人間か? 
「魔女」とは、キリスト教の悪魔を崇拝する人間か?
「魔女」とはウィッカと称される特定の異教信仰の信者の事とか? 
「魔女」とはブードゥーやマクンバやカンドンブレを信仰する人間の事とか? 
「魔女」とは是認された社会構造の外側で魔術(通例邪悪)を行う人間であると人類学者は定義しているが、果たしてそれは正しいのか?

ボーニッツの魔女の分類
古典魔女、家伝魔女、移民魔女、エスニック魔女、フェミニスト魔女、新ペイガン魔女など

この本ではおもに新ペイガン魔女を扱う
この流派は魔女術、あるいはウィッカ、あるいはクラフト、あるいは《古い宗教》を自称する新ペイガン自然宗教の復興、あるいは再創始、あるいは新たなる創始の産物である。

”witch”の由来
古英語の”wicce” ”wicca”に由来
→”wic”, ”weik” 宗教や魔術と関係がある根幹語に由来する。   

ウィッカとは wise の意味であって、いずれにせよ、ウィッカとは叡智の探求者に他ならないと言う(多くの実践者の説によれば)

語源が明らかになったからといって、魔女と言う単語の背後にある混乱感は消えるものではない。

魔女とは単なる言葉ではなく、アーキタイプであり、強力なイメージの集合体

魔女と言う単語を嫌う魔女もいる。
クラフトという言葉を好む魔女もいる。

カリフォルニアのクラフト司祭エド・フィッチの言葉
「魔女になると言う事は、アーキタイプ的根源を引き寄せて力を引き出すことだ。すなわち、人類自体よりも古い"何らかの道"と密接な調和関係になることを意味する。」

基本的には自然、生死、想像と破壊といった強烈な古代的イメージを探求する人々の物語である。

ウィッカ神話

神話を額面通りに受け取ってはならない。
神話が「嘘」だと言うのではなく、散文と詩歌は区別し、平叙的現実と比喩的真理を分離して理解する必要があるということ。

以下神話、
魔女術は旧石器時代まで遡る宗教であり、狩猟心と豊穣の女神の崇拝を基調とする。
その痕跡は、洞窟壁画や何千年前の女神像などに見て取れる。
この黎明期の宗教は世界的なものであった。
名前は場所によって異なるが、基本となる神格は同一である。
キリスト教がヨーロッパに来た時、その侵入は緩慢であった。多くの民衆は両方の宗教を信仰していた。
魔女狩りの時代になると、教会は古い宗教の神をキリスト教の悪魔にしてしまった。
1951年イギリスの魔女術禁止法が撤廃された後、再浮上を開始した。
この時点からウィッカ神話は他方向に分岐し始める。

人物メモ

チャールズ・G・リーランド

ジェラルド・B・ガードナー
1954年「今日の魔女術」1959年「魔女術の意味」
アマチュアの人類学者・民俗学者。本職は公務員。
魔女術を復興した人 
オールド・ドロシーという老女からウィッカに参入
そのカブンが古代から続く正統なカブンだったのかそうでないかはわからない

ドリーン・バリアンテ
スターホークを評価している

ジャスティン・グラス
パトリシア・クラウザー
スチュアート・ファーラー
レイモンド・バックランド

マリー論争

マーガレット・マリー
エジプト学者、民俗学者、人類学者
「世界的な組織化された古い宗教」←学者たちに厳しく批判されている

証拠のないことを色々書いて批判されまくった人だけど影響力は大きい

結局旧石器時代からの直系なんていないってみんな考えてる
起源が重要ではない
中世の魔女術は自分と関係ないっていう人が多い

ドグマ=教義 
各種宗教・宗派が信奉するそれぞれの独特の教義・教理のこと

クラフトにドグマは必要ない

北カリフォルニア州の女司祭モリア
「儀式や神話の断片に取り憑かれている人がクラフト界にはいっぱいいる。
なかには断片をドグマにしてしまった人もいる。でもね、クラフト界でなにが最悪かと言えばドグマよ。
クラフトは生きて、呼吸して、成長する宗教でなければいけない」

女司祭アリソン・ハーロウ
「クラフトが古いかどうかはどうでもいい。
問題はそのときどきの直感を受け入れる事、ピンとくるかどうかということ。
儀式を行なっている時、それが何世代にもわたって行われていたような感覚を経験したら、
つまり先祖もこれを行なっていたのだという気がしたら、おそらくそれは正しい。」

Z・ブダペスト(フェミニスト魔女)
「わたしはクラフトにとって即興が最も大事だと強調してきた」

NROOGDの女司祭グレンナ・ターナー
「伝統を封じる事自体が間違いかもしれない。
クラフトにとっては、今現在のニーズに対応することの方が重要だ。」

ソングライター・吟遊詩人・クラフト司祭ギディオン・ペンダーウェン
「われわれはおばあちゃんをでっちあげてきた。
実際に何を教わったかどうか、無関係にやってきたのだ。
おばあちゃんが物理的実在だろうが想像の産物だろうが関係ないのだ。
一方は主観であり他方は客観だろうが、われわれは両者を経験してきたと言える。」

魔女術は知ってる人からそのひみつを教えてもらって自分のものにしたりそれでカヴンの一員になったりするものだとされていたけれど
そういう人が身近にいなかった場合は
「そりゃあ経験者から訓練してもらう方がいいんだろうけれど、そんな人がいなかったから、いろんな本からバクリまくるしかなかったのよ!」

クラフトの真の源流は精神、芸術、創造的作業の中にあるとしばしば無意識的に認識してきたから
実際にクラフトに参加して落ち着いてしまえば古臭い嘘をつく必要もなくなる
→クラフトの柔軟性をうかがわせる

短期間のうちに伝統が大事だよ派からDIY魔女のみんながそれぞれ正統だよ派に転向した有名な人
レイモンド・バックランド「サクソンの魔女」

自分のまとめと感想

ガードナーが魔女術を復興してからめっちゃいろんな人が私が(私の家が)古くから伝わる伝統的な、正統な、本物の魔女の家系よ!って言いたい・信じたくて昔のことを調べまくったり我こそは〜!って言ったり、派閥争いとかなんやかやしてたけど結局そんなのわかんないし古代から伝わる伝統とかそもそもないし!ってことで本とからパクリまくって自分の魔女術をやる人が増えたってことかな。パッチワーク。それが魔女っぽい。そういうの好き。
ガードナー、バリアンテ、ファーラー、バックランドとか、今まで参加した魔女イベントや先輩魔女からのお話で聞いたけど「なんの人だっけ?」って人たちがいっぱい出てきて改めて覚えることができた。月神降臨を読み終わったら聖魔女術も読みたいなー
今の時代のウィッチクラフトがどういうところから進化してきたかのその最初らへんの話が理解できてよかった。

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