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『ソーシャルワークの作業場 寿という街』の美しさ

学生時代に読んだ本で、最も衝撃を受けた本のひとつに、『ソーシャルワークの作業場 寿という街』があります。須藤八千代さんというソーシャルワーカーで、晩年は大学で教鞭もとられました。

寿町というドヤ街に辿り着いた人たちは、日本の高度経済成長を、文字通り、体で支えた人たちです。いまは寿町も様変わりしてしまった、と聞いています。

須藤さんは、仕事の中で「ケース」と呼ぶ、人間の存在に強く惹かれながら寿町にいたそうです。彼女の叙述は、「ケース」という言葉で片づけられない、人間の多面性や深みを描き出すものとなっています。

その中に「三日だけ生きたい男」という章があって、とても美しい叙述なのですが、まとめようとしたら、うまくまとめられませんでした。

単に、私の要約能力がなかっただけかもしれませんが、その理由は、この文章がエッセイのようなかたちで書かれていて、要約されることを拒んだように感じています。

ですので、ここではご紹介だけしました。






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