【観劇】『スリル・ミー』2023.10.15(ネタバレ有)


山崎彼×松岡私
 ヤマコーペア

めちゃくちゃ良かった。
演劇にかなり近い。セリフっぽいというか、静かな舞台だった。勢いがあった二年前にくらべて落ち着いた、装飾が削ぎ落とされて洗練されたというか、本来の彼らそのものとか二人の関係性が滲んでくるような。
ヤマコーペア、二人の関係性が好きだなぁ、、。この二人、ちゃんとお互いに大切に思ってるし、彼も私を必要としているし、ふとしたやりとりとか仲良さげな友情を感じた。何をどう間違ってあんな結末になってしまったのか、、とおばさん悲しくてたまらなかったよ😢

身長差あんなにあるのに平等な立場、むしろ松岡私の方が優勢な感じすらする。 最初のキスシーンも上からガバって口を奪ってたし、契約書の血のサインのシーンの力ずくで松岡私の動きを封じて手を引っ張り出すとか、体格差ペアならではでよかった。
かと思えば、♪僕と組んで とか ♪計画 の最後とか、きゅってママに抱きつくみたいなすがり方するの、、、ああああ、山崎彼、そういうところだぞまじで!!!!
体格差あるのに子供みたいに松岡彼に抱きつくものだから、ああ山崎彼は松岡私を本当に頼りにしているし大切に思っているんだなときゅんとしてしまう。


山崎彼優しい。目を見て話す。めっちゃ松岡私を頼りにしてるし、優秀さも認めてる。お前がいなきゃダメなんだ、の真摯さ。気が小さいし、基本いい人なのよ、、なんで彼家族から嫌われてるの??あんな繊細な子、守ってあげたくなるでしょ!!! 強いていえば、親父がすごい能力(成果)主義で、彼の能力が親父が求めるレベルまで達せなかったから?とか??小さい頃は優秀でなんでもよくできたけど、大きくなるにつれて周りの凄い奴らに追い抜かされて行った、山崎彼は真面目だから努力でカバーしようと頑張るけど、結局最後のところで達せなくて(上位5位くらいは常にキープしてるけど1位になれないタイプのやつ)、、さらに弟の方が能力高いことが周囲にもバレ始めてチヤホヤされるようになったから、ついにぐれちゃった、、みたいな。だからこそ、いつまでも学年トップを走り続ける松岡私の優秀さが羨ましいし、一緒にいてコンプレックスもあったんだろうな、などと思う。

松岡私もちゃんと彼からの信頼を得ていることをわかってやってる。
最初から最後まで至って冷静。あの二年前のぶっ壊れたハムスターみたいな忙しさはどこに行ったのか、19歳達観しすぎ。。 松岡私は非常に論理的。松岡私の中で優先順位が決まっていて、その目的を達成するために何が必要か、どう振る舞えば良いか常に頭を働かせている。冴えまくっている。
ただ19歳の松岡私、倫理観があんまりない。この感じ、「容疑者Xの献身(東野圭吾)」の石神を思い出した。松岡私の頭の中の計画には、殺人というピースがどうしても必要だった。だから殺した、という感じ。彼との駆け引きとしてのゲームというより、もはや彼の能力を超越していること前提で、私の中で一人でゲームしている感じ。彼を含めて、どう自分の思う様にことを進めていくか、みたいな。 最初から、もう松岡私の手中にあったのですよ、、
松岡私、論理的すぎてエロさが足りない笑、これまでの私(というかまりお私)は歌い方とか声とか仕草がいちいちetttiで、彼を魅力で籠絡してやろうみたいな狡さがあるけど、松岡私はとにかく頭脳で彼をじわじわ追い詰めて行った感じ。

♪スリルミー
松岡私、ひたすら冷静で論理的でこのタイプの私は新しかったな(笑)。
契約書という根拠を持ち出し、理にかなった説得を試みる。残念ながら山崎彼が冷静じゃないから、理屈なんていらんわい!!と願いは聞いてもらえないわけだけど、、。
どちらかといえば山崎彼の方が滲み出るエロさ。儚さ?があって、放って置けない、なんとしても自分の手中に収めたいという独占欲をそそられるというか、、そういう魅力がある。
一方の山崎彼は性的な接触がきらいなんだろうか、気分が乗ってないから、というよりキス含め性的な触り方をされるととても嫌そう。
松岡私が山崎彼を性的に求めなければ、間違いなく二人仲良かったでしょ、、。でも松岡私には彼の身体がどうしても欲しかった。行為が二人の同意のもとではないところがミソですね。つらいなぁ、、

♪超人たち
ここでも、松岡私は至って冷静。彼も興奮してるけど、あんまり声張り上げたり奇声を発したり暴れまくるような彼ではない。

警察聴取後の公園のシーン
山崎彼、松岡私の優秀さをちゃんとみとめてるから、眼鏡を落としたのも「あんな優秀な彼がなぜ!?そんなミスするだ??」て怒ってる。。松岡私がバカだとは絶対思ってないし、俺を裏切らないって信頼してるのつらい。。

♪死にたくない
彼がなんだか可哀想になってくる、、そうだよね、死にたくないよね、怖いよね、、😢てかんじ。 松岡私が手を貸さなければ、彼は殺人を犯さなかっただろうな、、気も小さいし、能力的にも?できなかったというか。 その選択肢があったにも関わらず、松岡私は殺人に加担することを選んだ。殺人に対する倫理的ストッパーが働かなかった、というか、それより「彼を手に入れる」という目的が優先されるあたり、松岡私だなぁ、、と思う。たぶん40歳の松岡私は殺人せずに他の方法で彼を手に入れるやり方を取ると思う(その方が理にかなっているから)



廣瀬彼×松也私 廣松ペア

圧が強い。圧倒的火力🔥
筆者の座っている席が舞台に近かったので、演者の表情がよく見えた。
この二人、とても感情豊か。松也私はいわずもがな、廣瀬彼も結構わかりやすい。あんまり世間に傷ついてない、結構社会ライフエンジョイしてるし松也私のこともそんなに嫌ってない、ただ自分の思い通りにいかないと怒ってるだけ(笑)

松也私は倫理観ある、ちゃんと悩んでるし殺人に対して(99年計画含め)迷いがある。 ずーっとめそめそぐずぐずしてる、あんなやつ横にひっついてきたら鬱陶しいだろ(ほめてます。)、廣瀬彼は特に気にするわけでもなく、友達なの逆にすごいな。。どう見てもスクールカースト「一軍の彼」と「五軍の私」、この二人どうやって仲良くなったんだ??

廣瀬彼は女性にもモテモテだし、everyone wants Recherdだし、私との性的接触もそんなに嫌じゃなさそう。表向き十分イケてる勝ち組なのに、なんで犯罪に転んでいってしまったんだろう、、
「ハンマーで頭を割る」とか「この街破壊してやる」とか暴力的なセリフが結構印象的。絶対殴って殺してやるという強い意志を感じるし、暴力に対してこだわりがあるのだろうか。この彼は親父からDV受けて育ってるのかなぁ、、。
♪ロードスターで声は優しいのに目がやばい、あれは人殺しの目。この人ちゃんと人殺したくて殺してるわ、、。

ラスト♪スリルミー
高校生のあの頃の彼の「レイ、」の声が優しすぎてびっくりした。バードウォッチングの時とか、あんなにめんどくさそうで目も合わせてくれないのに!!
松也私、最後顔歪めて泣いてるの、ちょっと胸にきた。♪99年であんなガチサイコスマイルしてたのに、え、突然 "愛しさ"と"切なさ"と"やるせなさ"のトリプルコンボで殴ってくるやん、、



cf.筆者のスリルミー履修歴
2019年 柿松、成福 観劇 どハマり。
→2014年3ペア(いれまり、尾柿、こにまつ)のCDを聴きまくる
2021年 配信にて3ペア(にろまり、成福、ヤマコー)視聴
2023年 ヤマコー、廣松 観劇 ←now


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