2021/01/08 遁走願望がスイッチオンになったある年の瀬のこと

ちょうどかかりつけの総合病院が年内の診察を全て終えた2020年12月29日のことでした。

不定期に突然やってくる遁走願望がむくむくと膨れ上がってどうにも止められなくなって家族と一緒にぬくぬくしていた炬燵から抜け出して帽子をかぶり、マスクを付けて、リュックを背負って家から飛び出した。

誰も私が遁走願望に駆られたとは思っていなかっただろうし、どこにいるの?とスマホに連絡してくるでもなく、コンビニに行って振り込みでも済ませるかとトボトボ歩いて向かいました。

何か食べるものないかなぁと棚を見るも夜の納品前で空っぽ。かと言って密閉空間にいつまでも滞在しているのも嫌だったので再び師走の夜の冷たい空気を浴びつつ歩き始めた途端の出来事でした。

アスファルトの歩道のほんの少しの窪みに足をとられ視界がただでさえ良くないのに夜です真っ暗だったことも相まって派手に転倒してしまったのです。

頭は辛うじてコツンとぶつけた程度でしたが両肩は痛むし左手は明らかに打身とかだし、右膝は擦りむいた感じしたしつまり踏んだり蹴ったりって目に遭いました。

お腹すいたなぁ(夜ご飯、アレルゲンがてんこ盛りで私は食べられなかった)…身体中が痛いなぁ、と転倒と同時に遁走願望が吹っ飛んでしまった私は自宅に戻るしかありませんでした。

元々、歩き方が難ありだったのでフラッと家族のいる部屋に足を引き摺るようにして入って行ったところで咎められることもなく、鎮痛剤飲んで湿布貼っておけば2、3日で良くなるだろうと思っていたら。

ちっともよくならない!

痛覚が定型発達の人と比べると酷く鈍い私ですが、こんなに痛みが長引くのはしんどいと思って詳細を隠したままかかりつけの総合病院に連れて行ってもらいレントゲン検査を受けて骨折はみられないこと、筋肉が転倒のダメージで損傷しているから暫くは痛みが続くだろうとのことで塗り薬と鎮痛剤を処方されて帰宅しました。
10日近く経ちますが、まだ肩や膝が痛みます。

遁走願望がスイッチオンになることは年に何度かあって、異変を察知した家族に捕捉されるのがオチなんですが今回は誰にも捕まらないぞ、と成功した!と言う気持ちと誰も私がいなくてもなんとも思ってないんだなと言う相反する気持ちを抱えていたのもまた事実です。

ミクさん好きすぎてひたすら編んでるのでちょっとでも関心を持って頂けたら嬉しいです。