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受講中の「Coursera講義」をダウンロードする方法

こんにちは、Choimirai Schoolのサンミンです。

【主要なアップデート】
(2021.10.22)dl_coursera ページへのリンクを追加

0  はじめに

Courseraは授業用のAPIを公開していて、受講中の講義をシステム的にダウンロードすることができます。講義をダウンロードするメリットとして考えられるのは、

①受講した講義内容を別のサイトでまとめる
②認定資格コースの場合、授業同士を関連づけて学べる
③修了証取得までの時間を短くする

等々複数あると思っています。

ちょっとしたプログラミング知識があれば簡単にダウンロードできますので、今回の noteではダウンロードの方法を紹介させていただきます。

1  Pre-requisite

講義のダウンロードにはPythonパッケージ、dl-coursera を利用します。パッケージのインストールには pip を使いますので、pip の使い方を知っている前提で進めさせていただきます。なお、受講中の講義であることを確認するため、ブラウザのクッキー情報が必要です。クッキー情報を取得する方法はいくつかありますが、この note では、Microsoft Edge を想定しています。

dl_courseraがまだの方はの下記を参考にインストールをしてください。

2  ダウンロードまでの手順

講義をダウンロードするまでの手順は以下の通りです。

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3  ダウンロードする講義を決める

講義をダウンロードする際には、講義名を指定する必要があります。講義名は、https://www.coursera.org/learn/ の後ろにあるテキストです。

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Introduction to TensorFlow の場合、URLがhttps://www.coursera.org/learn/introduction-tensorflowとなっていますので、講義名は「introduction-tensorflow」となります。この講義名はダウンロード用のコマンドを実行する際に必要(下記コードの3行目)です。

dl_coursera 
--cookies /Users/sangmin/Downloads/cookies.txt 
--slug introduction-tensorflow 
--outdir /Users/sangmin/Downloads/Coursera 
--how builtin

4  dl_courseraをインストール

Courseraの講義をダウンロードできる方法はいくつかありますがこの note では、Pythonのdl-courseraパッケージを利用します。パッケージの詳細はこちらのページを参考にしてください。

パッケージのインストールは下記のコードで行ってください。

pip install -U dl_coursera
※ dl_coursera を利用する為には、Python 3.x が必要です。

5  クッキー情報をダウンロード

講義をダウンロードする際には受講情報などを確認するためブラウザのクッキーを参照する必要があります。クッキーはコマンドを実行する時に必要(下記コードの2行目)です。

dl_coursera 
--cookies /Users/sangmin/Downloads/cookies.txt 
--slug introduction-tensorflow 
--outdir /Users/sangmin/Downloads/Coursera 
--how builtin

クッキー情報をテキストファイルとしてダウンロードする方法はいくつかありますが、僕はMicrosoft Edge用の拡張機能を使っています。

上記の拡張機能をインストールしますとクッキー情報をテキストファイルとしてエクスポートできます。エクスポートしたファイルは後ほど使いますので保存場所を覚えておいてください。

※重要:クッキーファイルの保存場所を覚える

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6  コマンドを実行する

ここまでの手順をもう一度チェックします。

①ダウンロードする講義名(introduction-tensorflow)をメモる
②dl_courseraをインストール
③クッキー情報をダウンロードし、保存場所をメモる

上記の手順が全部揃いましたら、次のコマンドを実行してください。

dl_coursera --cookies /Users/sangmin/Downloads/cookies.txt --slug introduction-tensorflow --outdir /Users/sangmin/Downloads/Coursera --how builtin

コマンドの詳細を見てみますと、dl_coursera を実行する際は4つのパラメタを渡します。

①cookies:クッキー情報が保存されている場所
②slug:Courseraの講義名
③outdir:ダウンロードした講義資料を保存する場所
④how:ダウンロードの方法

7  講義資料を確認

ダウンロードが終わりますと最後に、Done :-) というメッセージが表示されます。

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ファイルを保存する場所と指定したフォルダを確認しますと関連資料が全てダウンロードされていることが確認できます。

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8  まとめ

多くのオンライン講義は授業を受け、クイズを解くことで修了となるケースが多いです。それだけでも新しく得る知識はあると思いますが、より効果を上げる為には日々の学びをご自分の言葉でまとめられる仕組みが望ましいです。

そのような仕組みを作る際、こうして講義資料をシステム的にダウンロードできれば多くの手間が省けると思いますのでぜひ参考にしてください。

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