【プロンプトエンジニアリング】:⑥AIと学ぶ英語編
こんにちは、Choimirai Schoolのサンミンです。
00 はじめに
いくつかの事例を挙げながらPrompt Engineeringに関する話を複数のnoteにわけて紹介する予定です。ご興味のある方は他のnoteも合わせて参考にしてください。
第6弾は、AIの一緒に英語学習をするとき使えるプロンプトです。海外では大きな反響を呼んでいるGPT-3ですが日本ではあまり話題になってない気がします。このnoteがきっかけで、より多くの方にGPT-3を知ってもらえたら嬉しいです。
01 利用するモデル
利用するモデルは「text-davinci-002」。チャットの相手は「Rileyと学ぶ、英語」のRileyです。
02 単語の意味や例文をチェック
Rileyにまず、こう聞きます。
変えてきた答えに対しさらに質問を掘り下げることもできます。考えられる質問の仕方は多数あって、小学校2年生向けともう少しわかりやすく説明して、と依頼した時の様子です。
Rileyは英語だけでなく他の言語にも対応してます。
例えば、What's epiphany in Japanese?と聞くと次のように返してくれます。
「epiphany」についてさらに会話を続けたい場合は、他の質問を投げてみてください。突然のひらめきを増やす方法を聞いた時の答えです。
03 英文法を確認
英文法を確認するとき便利なプロンプトが、
上記のプロンプトに続け、確認してもらいたいセンテンスを書きますと判定をしてくれます。
04 YouGlishのリンクを教えてもらう
前から英語学習者におすすめしているサービスがYouGlishです。
Rileyには検索したいYouGlishのリンクを教えてもらうこともできます。
他のプロンプトは違って、正しいリンクを教えてもらうためには少し技術が必要です。
こうして一旦正しいパターンを学習させますと次回からは問題なく正しいURLを教えてくれます。
それぞれのリンクをクリックしますとキーワードが検索された状態のYouGlishページが表示されます。
05 ニュースや動画について語る
例えば、What makes a hero?と言うTEDEdの動画を見たとします。
動画見た後、内容を思い起こしながらこんな会話を交わすことができます。
動画や本などについて話をするときは、Rileyがそのことについて知っているかまず確認することをおすすめしたいです。
Human: Do you know the TED Ed lesson, "what makes hero?"?
AI: Yes, I have seen the TED Ed lesson "What Makes a Hero?"
Rileyも知っていることが確認できましたらご自由に話を進めてください。
06 AIと英語を学ぶメリット①
Rileyと英語を学ぶ一番大きいメリットの一つは会話の履歴を保持しながら話ができる点です。例えば、What does epiphany mean? と聞いたあと、小学校2年生向けに説明して、と依頼するとき、
例文をお願いするときも、
Show me sample sentences for epiphany. と書かず、
Show me sample sentences. と書くだけでRileyは、この人がepiphanyが含まれている例文を依頼しているんだと推測し、適切な答えを返してくれます。
こうして履歴情報を保持することでよりつじつまの合う自然な会話を続けることができます。
07 AIと英語を学ぶメリット②
新しく覚えた内容を知識として定着させるベストな方法は、他人に教えるか、習ったことをすぐ使うことだそうです。
Rileyの場合、スマホのアプリから使えますので何か気になることがあればすぐ聞くことができます。最近のスマホですと音声入力を採用していますのでタイピングの手間が省けて、調べようと思ったその瞬間に結果がわかります。どんな質問にもすぐ答えてくれることに気づきますと、Rileyを使うことが習慣となるはずです。
習慣になるとアウトプットの時間が増え、まるで英語圏で英語学習をしているような環境が擬似体験できます。すると、改善が必要な箇所も見つけやすくより効果的に学習を進められます。
08 AIと英語を学ぶメリット③
Rileyを使い続けると聞きたい内容は増えていきます。それぞれの質問に対し、どんな聞き方をすればいいのかを頭の中で考えるようになりますので英語で考える習慣が身に付きます。
09 AIと英語を学ぶメリット④
「Rileyと学ぶ、英語」の参加者から相手が人ではないので気を使わなくていいのが嬉しい、と言うフィードバックをよく聞きます。あと、単語の意味を調べる時も述べたように、相手を気にせず同じ質問を複数の角度(小学校2年生向け、より簡単な説明など)から確認できるメリットも大きいと思っています。
10 AIと英語を学ぶメリット⑤
1970年台からPedagogy(教授法)の研究で注目を集めているのが生成効果(Generation Effect)です。単に読む時と学んだ内容を自分の言葉で表現する時には活性化される脳の領域が異なる。また、自ら生成した情報は、既存の情報と強く結合させ、より効果的に知識へと変換できる、とのことです。
Rileyとチャットを進めるときも、質問やコメントを書くことで生成効果が作用すると考えています。実際自らの言葉で書くことで新しく覚えた情報をより効果的に脳内の図書館に保存できます。
11 まとめ
プロンプトエンジニアリングはAIの思考を助け、必要な情報を取り出すための手法。工夫次第では、物知りのネイティブ友達にチャットする感覚で英語学習に活かすこともできます。
スマホからすぐ操作できますので何か気になることがあれば、すぐ聞けて答えもすぐわかる。AIがもたらす可能性をチェックする意味でもより多くの方に届いて欲しい情報です。
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