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AllSides: あらゆる立場からのニュース

こんにちは、Choimirai School のサンミンです。

0  はじめに

日本の外で起きていることを紹介する日本語記事の話をしますと、英語でもミスリードされるリスクは高いというコメントを多く聞きます。そして、その指摘は事実です。

支持する政党によって、メディアの消費傾向が全く異なるのがアメリカの特色。また、同じようなメディアばかりに接しますと「エコーチェンバー効果」に陥る可能性も高い。

今回の note ではこれした分極化を緩和するため、あらゆる立場からのニュースを提供している「All Sides」のサイトを紹介します。

1  二つの米国:保守とリベラルの深い分断

ミシガン大学のサイトでは2014年のPwC調査を元に、メディアを3つの枠に分けています。

①リベラル
②センター
③保守

しかし、問題はソーシャルメディアが導入するユーザーの関心と興味をもとにしたアルゴリズムによって、自らと異なる意見やニュースに触れる機会が少なくなり、政治的な分極化(Political Polarization)はさらに増幅されていることです。

2  分極化を緩和する試み

AllSidesでは政治的な分断を緩和する為、メディアを5つのカテゴリに分け、自ら好むエコーチェンバーから出て、自分の好みとは異なる切り口のニュースに接することができます。

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全てのトピックは、①リベラル(News from the Left)、②センター(News from the Center)、そして③保守(News from the Right)を代表するメディアから紹介しています。

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保守層とリベラル層のどちらのユーザーに対しても、バランス良くニュースを示すことで両方の層の分極化を和らげる「融和効果」が期待できます。

3  まとめ

メディアリテラシーの側面から考えますと、①フェイクニュースにだまされないことも重要ですが、②ニュースには複数の見方があることを理解し、「エコーチェンバー効果」を警戒するのも大切です。

英語圏のニュースを読む際には、AllSidesのページで他にどんな切り口が考えられるのかをチェックしてみるのも良いと思います。

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