写真と図でマスターするTOEIC既出問題
こんにちは、Choimirai Schoolのサンミンです。
0 はじめに
2022年12月5日から「写真と図でマスターするTOEIC既出問題」プログラムをスタートします。まずは、TOEIC Part2から。今回のnoteでは「写真と図でマスターするTOEIC既出問題」で解決しようとしている課題とプログラムの特徴について紹介させていただきます。
1 日本のスコアが相対的に低い理由①:馴染みのないビジネスのシチュエーション
TOEICで出題されるトピックはある程度範囲が決まっています。
1。電話メッセージ
2。会議・業務・人事関連告知
3。発表・演説・人の紹介
4。公共施設で案内放送
5。広告
6。放送
7。観光・見学
8。事務機器・施設及び会社行事
9。その他の状況(食堂・不動産・図書館・病院・郵便局など)
それぞれのトピックがどのような状況で行われているのかが想像できれば、問題を解くスピードも正解率も著しく改善されます。TOEICは英語力ももちろん重要ですがこうしたビジネスのシチュエーションを理解するのも対策の基礎となります。他の国と比べ日本のスコアが低い理由の一つは、TOEICで触れているビジネスシーンに馴染みのない方が多いからだと思っています。
英語って最初は少しだけ勉強しても上達が早い。ただし、最初の「Growth Spurt」で伸びがあっても次の上達を実感するまで伸び悩む。この時期が「Plateau」。
この「Plateau」を克服し次なる成長を実感するためにも会話や問題文の状況を瞬時に想像できるスキルは大事です。
2 日本のスコアが相対的に低い理由②:なんとなく解いている
TOEIC PART2で次の問題があったとします。
という返事が多い。
と返す。
Part2の選択肢は設問とペアで考えるのが重要で「It's only five A.M. there now.」は北京は朝の5時だからもう少ししてから電話するのがいいですよ、という意味を含んでいます。
TOEICは模試の数よりも、復習に費やする時間を増やすべきだと思っています。上述した例でも、話者たちがいるところと北京との間には時差があり、「It's only five A.M. there now.」が含んでいる意味まで理解する努力が必要です。
こうした努力をせず模試の数だけを増やしても似たような間違いを繰り返すだけ。なんとなく覚えたことは自信が持てないし、正解しても間違えてもなんとなくしかわからない。
答えの根拠を自らの言葉で説明できるまで掘り下げる努力が肝要です。
3 日本のスコアが相対的に低い理由③:What Got You Here Won't Get You There
スコアが低い3つ目の理由はTOEIC600点がゴールだった頃に使ってた学習法をずっーと続けていること。
What Got You Here Won't Get You Thereで著者は、今の成功に導いてくれた方法が今後の自分を成長させてくれるとは限らないと強調している。
TOEIC学習でも一緒で、それぞれのレベルにあった学習法を見つけ、進めることがスコアアップの近道となります。
4 プログラムの特徴①:既出問題集
日本ではまだ知らない方も多いですが韓国では定期的にTOEIC既出問題集が発売されています。販売の開始は2017年からで、2021年までに全部で4冊が購入できます。既出問題に収録されている過去問の詳細は下記のnoteを参考にしてください。
前述したようにTOEICで出題されるトピックや問題の種別はある程度範囲が決まっています。TOEICを準備する上でベストな教材は公開テストで既に出題された既出問題だといえます。また、市販の問題集よりも品質が高く、LCの場合、公開テストと同じナレーターで練習ができます。
5 プログラムの特徴②:設問の長さ
下記図はTOEIC PART2の設問の長さ(シラブルの数)を分析した結果です。
■Where can I mail this letter?のシラブル数は「7」で、
■Could you help me find the Murphy Company file?は「12個」
■How about stopping at that new coffee shop on our way to work tomorrow?のシラブル数は「19個」です。
TOEIC600点を目指している方はシラブル数が7個の文もまだ難しく感じるかと思います。ところが、TOEIC800点台後半で停滞している方ですとシラブル数10個までは1回聞いて難なく復唱ができるレベルです。
「写真と図でマスターするTOEIC既出問題」ではTOEIC PART2の問題を設問のシラブル数に合わせ、4つのレベルに分けて勉強ができます。
TOEIC700点を目指している方はまずはシラブル数が12個までの問題を集中して勉強するのが効果が高いといえます。こうしてシラブル数に分けて練習することで、より集中して足りない箇所の強化が図れます。
6 プログラムの特徴③:シチュエーションを視覚化
前述しましたのようにTOEICテストにおいて日本のスコアが他の国と比べ相対的に低い理由の一つはTOEICで出題されているシチュエーションに馴染みがないからだと思っています。この課題を解決したく「写真と図でマスターするTOEIC既出問題」では全ての問題に対し写真と図で状況がわかるようになっています。
例えば、When should we call the client in Beijing?の問題に対しては次のような写真を。
また、Where should we set up the packaing machine?に関しては次のような写真と絵を添えています。
Loading dockもpackaging machineも辞書で意味を調べるより、こうして写真と図でそれぞれのシチュエーションを視覚化することでイメージしやすく、記憶に残りやすくなります。
7 プログラムの特徴④:問題をマスターする仕組み
「写真と図でマスターするTOEIC既出問題」で採用している学習環境はMITやハーバード大学でも取り入れているOpenEdxです。
学習内容は3つのセクションに分かれている。また、全てのコンテンツはパソコンだけでなくスマホからも利用できます。
①問題を解く
②写真と絵で状況を確認
③ディクテーションで設問と答えの関係をもう一度確かめる
▼問題を解く
まず、公開テストと同じナレーターの音源を聴いて問題を解きます。
▼写真と絵で状況を確認
スクリプトと写真・絵を見ながらどんなシチュエーションかを確認。
▼ディクテーションを通じて設問と答えの関連性をもう一度確かめる
OpenEdxで利用できるクイズには複数の種別があり、中には空欄にテキストを入力する問題も。
右下にある「Show Answer」を押下しますと答えが確認できます。
まずは、シラブル数が少ない文が完璧に復唱・ディクテーションできるように繰り返すことをお勧めしたいです。
8 なぜ今始めるのか?
人工知能の発達によって機械翻訳・通訳はTOEIC満点レベルを既に超えています。ゆえに、TOEICで英語力を測る時代はどこかで終わると思います。TOEICの点数で得する時代はまさに今ですので、短期集中の勉強で点数だけは取得し、次に進むべきだと考えています。
9 まとめ
「写真と図でマスターするTOEIC既出問題 PART2」ではTOEIC PART2の既出問題500問をシラブル数で分けて、復習する3ヶ月間のプログラムです。
なんとなく解くのではなく、問題を解く→シチュエーションを確認→ディクテーションといった流れを経て、全てのものを完全に自分のものにすることがゴールです。
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