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コンピューターサイエンス分野の論文数やその評価などの学術的な側面を重視し総合的な大学ランキングを公表している、CSRankings

こんにちは、Choimirai School のサンミンです。

0  はじめに

中国の清華大学が開発した学術論文検索サービス「AMiner」が話題ですが似たようなサービスに CSRankings があります。

CSRankingsではご興味のある学術分野で活発に研究を行なっている大学や先生が分かりますので、コンピュータサイエンス(Computer Science, CS)分野で海外大学院に進学予定の方はぜひ参考にしてください。

1  CSRankingsって何?

CSRankingsの特徴は、教授陣、教育施設などはもちろんのこと、ドイツの著名な論文データベース(DBLP) に掲載されている人工知能関係の論文、コンピューターサイエンス分野の論文数およびその評価などの学術的な側面を重視し総合的な大学ランキングを公表している点です。

2  検索の方法

検索は3つ方法で行うことが出来ます。

①地域
②検索期間
③学術分野

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①地域

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CSRankingsのサイトの地域はデフォルトで「the USA」となっています。the USA をクリックしますと上記の画面のようにいくつかのオプションが選択できます。

・the USA
・Canada
・USA and Canada
・South America
・Asia
・Australasia
・Europe
・Africa
・the world

ご興味のある地域を選択されますと地域内での順位が表示されます。

②検索期間

検索期間の指定は1970年から現在までとなっています。

③学術分野

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学術の分野は4つのカテゴリに分かれています。

・AI
・Systems
・Theory
・Interdisciplinary Areas

それぞれの分野はさらに細かい専攻に分かれていますのでご興味のある分野で一番活躍されている大学や先生を検索するのも簡単です。

3  CSRankings活用方法:海外大学院進学編

CSRankingsを作った方々の基本的な理念は大学の名前で進学先を決めるのではなくその分野で活発に研究活動を行なっている研究室を進学先として考えてほしいとのことです。

大学の名前ではなくその分野で活発に研究活動を行なっている研究室を
進学先として考えてほしい

サンディエゴ大学のPhilip Guo先生が大学院に進学される方の為にCSRankingの活用術を紹介している動画もあります。

同サイトでは大学院進学予定の学生向けにアドバイスも載せてあります。

上記のリンクをクリックしますと下記の画面に遷移しますのでご自分に必要な情報から確認してください。

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4  検索の結果

AMinerが発表した世界に影響を持つ人工知能研究者2000人、「AI2000」でも日本人の研究者は8名のみで日本のプレゼンスは低い。

CSRankingsでも日本の影響力は低く、アジア圏内で人工知能分野の50位までランクインしている大学は3校のみ。

5  まとめ

変化のスピードはいつよりも早くなっていますがこの10年間日本の成長は相対的な停滞を見せています。量子コンピュータや5Gの普及でこのスピードは倍以上早くなる。

コンピュータサイエンスに関する教育に国を挙げて取り組むべきです。


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