私が第三劇場に入った理由~65期生・小野遼一~

どうも。第三劇場3回生の小野です。
今回のテーマが、『私が第三劇場に入った理由』とのことで、改めてサンゲキに入った理由について思い出そうとしたのですが・・。恥ずかしながら特に無かったんです。サンゲキの持ち味である創作脚本ができるという点も、脚本を書かない僕には恩恵がなく、また、舞台に立つことに強い憧れがあったわけでもなかったから。そんなフワフワした感じでこのサンゲキに入って来た僕ですが、気持ちが変わるきっかけがありまして。それは7月公演で主役に選んでもらったことです。率直に言って、すごく嬉しかった。初舞台で初役者の人間がやって大丈夫なのかという不安もあったけど、それ以上に嬉しかったのを覚えています。けれど、いざ稽古が始まると、主役のくせしてセリフ覚えは悪く、客席は意識できないわで演出さんに迷惑をかけまくる日々で落ち込むことは何度もあって。それでもその度に、先輩が気にかけてくれて、セリフの暗記を手伝ってくれました。どうしてもキツイときは劇団の友人と食事に行って、くだらないことを延々と話して気持ちを切り替えました。諸事情あって、公演自体はできなかったけど、終わってみるとすごく楽しくて充実してたんだと実感できたんです。やってるときは、忙しすぎてそんなの感じられなかったんですけどね。その時ふと、もう一度この人たちと演劇がしたいなーと思ったんです。それが、僕がサンゲキにいる理由です。長ったらしい前口上を語っておいて理由はたったそれだけです。それでも、この思いはそうそう変わらないので、これからもこのサンゲキに居座り続けようと思ってます。
何となく演劇をやってみたいけど、そこまで強い思いが無いと思ってる人は、兼部しながらでも始めてみてください。続けていくうちに思いが強くなることもあると思います。理由が後からついてくることも多々あります。僕はそうでした。入団理由を語るはずが、無かったために長々と自分語りをしてしまい申し訳ありませんでした。サンゲキにはこんな理由で入ったやつもいるんだと知るきっかけになれたのなら、こちらとしては僥倖です。


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