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秋季企画鼎談&座長の言葉紹介💫

本日の更新は秋季企画鼎談と第三劇場座長からの挨拶です。

第三劇場座長である舞さん、秋季企画総指揮であるあみかさん、制作(広報)チーフである安田さんに今企画を振り返りながら話し合ってもらいました。制作秘話も聞けるかも!?

【第三劇場秋季企画鼎談】

座長:谷川舞(以下、谷)
総指揮:高橋あみか(以下、高)
制作(広報):安田凌(以下、安)

全:よろしくお願いします〜

高:この企画ってどうやって立てたんでしたっけ〜?てとこから、企画を振り返りましょうということで。
安:まずメンバーが集まって、そっからどうやって公演するか会議して、脚本を書くよ〜って人が2人おって、短編やったからもうちょっとあったほうがええよなって
高:脚本書いたことある人とか、まぁ、今までに企画出したことある人とかに…白羽の矢が立って、1人ずつ「どう?」をみたいな
谷:で、UMA(三回生)ちゃんにも聞いたらね、
高:「全員で書いたったらええやん」的なこと言い出して
安:なんでやねんってなった(笑)
谷:短編だったし、1タイトルあたりのキャストも少なかったから
高:いい経験ではあったよね、色々
安:テーマが「家族愛」でしかも10分やん?書ける?って思って。
高:あー
安:一応演劇やってる端くれやから、みんな、なんとなく、描きたいものとかあるやんか。今回書くってなって書き出してみてんけど、「家族愛」?みたいな
高:いわゆる家族愛、みたいなのに収めるのは難しいよねえ…。なんか、平凡な日常になっちゃうと劇的ではないというか。面白くないというか。
安:だから今回はこう…、書きたいものを書くって言うよりは、いっぱいあった制約の中で自分が描きたいものをどう表現するかみたいな練習になってたんかなって思う
谷:役者の数とか、会話劇にするとか、あんまり入りハケがないとか、なんとなく暗黙の了解みたいな感じがあって。「変わる」とか「僕は幸せ」とか「ところで」とかは結構それを遵守してた感じあるけど、みんな結構アウトローだったね(笑)
高:ほんとにさぁ、部屋ん中っつったじゃんみたいな
谷:とある部屋の中、っていう制約も課されてたんだけど、みんな拡大解釈しまくりで(笑)
高:家じゃん!部屋じゃなくて(笑)
安:でも、ドラクエ?かなんかも、ファミコンって同時に三つの音でしか出せへんから、その中で曲作らなあかんみたいな。
高/谷:へえ〜
安:制約の中でね、あの名曲作れるわけやから。
高/谷:(笑)
高:で、何の話しだっけ?(笑)
谷:あ、っと、みんなで作る?とかの話ね。公演名もそこらへんからつけたんだっけ?
高:そうそう。まず、みんなが脚本やるよっていうのをどうしても公演名に入れたくて、制作会議って言う最初に基本情報とかを決める会議があるんだけど、そこで決めて。…「揃いも揃って」とか「どいつもこいつも」とか「一人残らず」とか(笑)
安:「猫も杓子も」がまあ、語呂的にも、見た目的にもええやろって。で、そのあと、「家族愛」を感じるタイトルつけなってことで
高:『家族百景』、『食卓』、とか、…『ワンルーム』?みたいなんもあった気がする(笑)で、まあ、『あなたのいる部屋』に。
安:私とあなたは同じ部屋おるんか、おらんのか、とか。あなたのいる部屋に帰るんか、出ていくんか、出てきたんか、とか。こう……余地のあるタイトルにしようって。
谷:この話、めっちゃ制作秘話っぽいじゃん(笑)

高:稽古とか、どうでした?
谷:まあ、あれだよね。2時間の制約が一番ね。2時間っていつもだったら、アップして発声して、ワークショップしたら終わりだし
高:短編とはいえね〜
谷:優先順位が、大変だった。限られた時間でなにをやるかっていう。
高:なにをもって2時間だったんだろう〜、ほんと(笑)
安:座長、書類とかめっちゃやってたもんな
谷:ほんと!それえ!大量の書類と、コロコロ変わっていく状況とかに臨機応変に対応してくのが、ほんと……。物理的な仕事量が多すぎて忙殺された。最近座長を引き継いでみたら、新幹部たちが私にとっては慣れっこなことで悲鳴あげてて、私もちょっとは成長したのかな〜とか思った。
高:でも逆に制作は、お客さん入れないってなったら仕事量的には減った、のかな?
安:そやね。予約管理とかないから、実質SNSでの宣伝くらい。あーでも、今回、後半は毎週のように入団希望とか質問とかきてて、それの対応をしてた感じやな。
高:コロナならではな制作の仕事とかなかったの?
安:消毒?
谷:あー
安:あー、あとはSNS強化か
高:公式ラインもインスタもnoteも始めたしね(笑)
安:活動してる感はすごい出てた。インスタからの入団希望とか新しかったし。今年度中、これまで3回?とか企画してて、後2回は公演なり企画なりをするよっていう劇団は珍しかったのかな〜って
谷:新入団員の子も言ってた、それ
安:あ〜。稽古の過程とか見れたら面白いみたいなこと言ってたわ。
高:最初と、後半の比較とか?
安:そうそう。1回目の通しと最後とか。
高:いいじゃん、面白そう
安:たまにそんな変わってへん時とかない?
高:それはほんと演出の慣れだなーって思った。演出って割と回数重ねると引き出し増えて、いろんなアプローチができるから、役者の演技とかも変わっていくし。変えられる?というか。
谷:今回は11人演出家いたから、演出の付け方とか求めるものが、十人十色、というか。バラバラだったね(笑)
高:演出家によってキャラクターの振り幅とか全然違うもんね。
安:俺は結構役者がちゃうことし始めたら、ちょいちょいってなる
谷:え〜、私は結構、役者が好きに演技しても「いいな〜」って思うタイプ〜。役者によって想定のと変わっていくの、面白いなって思う。
高:総指揮やって、各演出家とめっちゃ話したから、演出方針の差はめっちゃ感じた。

安:そういや、舞台美術いつの間にできてたよな(笑)
谷:小野くんが一人で作ったやつね
高:複数人で一緒に作業するのがね、ご時世柄あれだからってことで一人でね。
安:すご(笑)
高:衣装とかも、私服でまかなったね
谷: zoomの画面に服映しながら会議して(笑)
安:てか、会議とかzoomでええやんってなった
高:効率いいよね。みんな調べながらとかできるから、話早いし。
安:なんかやり辛いのあった?
高:照明とかきっかけ会議は、視覚のニュアンス?みたいなのがオンラインだと共有しずらかったかなぁ。
谷:特に今回は、7本戯曲があって照明大変そうだったね〜
高:地明かりとか、エリア分け。あとは色とか。灯体、共有するのは大変だった。
安:戯曲ごとにゼラ入れ替えるとか
谷:まず、途中で舞台転換するのが初の試みだし、……ようやった!
高:入りハケとか転換多かったのに、小道具ミスとかなかったのは、スタッフさんすごいって感じだった。
安:あ、あと撮影でいうと、前にやった戯曲の影響を役者がちょっとずつ受けるっていう(笑)
高:ダウナーな役やったあとだとちょっとダウナー、とかね。
谷:複数役あることあんまりないからね、普段は。
高:でも、割と本番は克服してたくない?
安:あー、でも幕裏とか転換とかの間、必死で切り替えとったよな。
谷:確かに。

高:と、まあ、企画立てるところから、いろいろありましたけど、
安:役者もスタッフも、初めてづくしやったし
谷:脚本とか、ね(笑)新しい試みいっぱいして大変だったっちゃ大変だったけど、いろいろ経験にはなったなぁ
高:ま、今後にはつながったね!

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第三劇場の座長・副座長・会計の三役は今企画で代替わりし、3回生から2回生1回生に引き継がれます。今年度座長を務めました谷川舞から皆様への最後のご挨拶です。


ご無沙汰しております。第三劇場座長の谷川です。
皆様に正式にご挨拶をするのは、就任時以来二度目、そして今回が最後のご挨拶になります。
まずは、記事を開いてくださりありがとうございます。

新型コロナという未知のウイルスにより、これまで半年強の間、演劇は苦境を強いられてきました。これからも暫くは、この状況は続くでしょう。
昨年度の卒団公演がコロナの流行初期と重なり、卒団公演が中止になって以来、第三劇場も大いにその影響を受けてきました。
大学の課する制約は厳しく、第三劇場は大学公認のサークルであるため、その中で大変制限された活動を行うしかありませんでした。

コロナの正体も対応もわからず中止となった新歓公演、オンラインで活動を模索した6月オンライン公演、対面での活動を徐々に開始した夏季企画、そして劇場での小屋入り、撮影を行った秋季企画。多くの方のご支援の下で成り立ってきました。お客様に劇場に足を運んでいただくことは叶いませんでしたが、多くの方に観ていただき、私たちも活動の力となっておりました。
一年間、本当にありがとうございました。

今企画をもって、第三劇場は代替わりをします。
今年度は3回生は引退をしませんので、皆様にご挨拶できる機会も無いのが残念ですが、今後後輩たちが中心となり頑張っていってくれると思いますので、これからも第三劇場をどうぞよろしくお願いいたします。

この半年間、学生劇団として、コロナの流行下で活動を進めていったことを一概に良いことだったと言うのは危険でしょう。しかし、活動を模索していく中で、劇団員の演劇をやりたいという気持ち、皆さまの演劇を愛する気持ちがとても強く伝わってきた半年間であり、私もいい意味でたくさんの刺激を受けました。

秋季企画は、劇団員全員が劇作家、という前代未聞の企画となっております。
こんな企画が生まれたのも、コロナありきだなあと思います。
皆様を劇場にお呼び出来るまで、もう少し、画面の向こうからお付き合いいただけますと幸いです。

これまで本当にありがとうございました。

第三劇場座長 谷川舞

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【次回公演情報】

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第三劇場秋季企画 猫も杓子も創作短編集
『あなたのいる部屋』
総指揮:高橋あみか
料金:無料カンパ制

11月14日土曜日より 第三劇場公式YouTubeにて公開予定

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#第三劇場 #学生演劇 #演劇


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