見出し画像

30歳で実家を出る

30歳の頃は勤めていた運送会社のドーナツ配送の仕事も3年ほど続けていた。今までで一番長く続いた仕事だった。やはり一人でやる運送の仕事は私には向いていたのかもしれない。


その3年の間に借金50万をなんとか全部返済した。あとは車のローンだけが残る。でも少し気がラクになった。ほんとお金の不安は精神的によくない。お金を稼ぐことと、お金が減ることのストレスがこの時はとても強かったと思う。


そして私はこの歳で彼女と同棲することになり実家を出た、といっても実家から車で20分くらいのところにある近くのアパートだった。だから両親に何かあったらすぐに帰れるしいいと思った。その後、父も腕は完全に上げられないがなんとか仕事にはいけるようになった。一安心である。

突然全身のアレルギーが出る

その時の私は食生活もまた昔のように肉もお酒も普通にとっていた。

ある日彼女と買い物に行って、美味しそうなパン屋でパンを購入して帰宅し、自宅でそのパンを食べていた。その時は何もなかったのだが、事件はその夜に起こった。それは寝付いた夜中の12時くらいである、突然体が熱っぽく怠くなってきた。

寝ながらなんとなく顔の瞼が重い感じがしていたがそれがどんどん全身に感じるようになってきた。何度も寝返りをして誤魔化していたが時間が経つにつれて頭皮までが痒くなってきた。これはなんかおかしいぞ・・と思い起きて洗面所の鏡の前に立って自分の顔を見た時、顔が真っ赤に腫れていて驚いた!瞼もボーン!と腫れていてお岩さんみたいな酷い顔である。

それだけならまだしも、長そでをまくって腕を見たら腕も赤い斑点のような腫れが全体に出ていて、背中も、足も、頭皮まで全身が真っ赤に腫れていた。そして喉までも痒くなる。こんなことは人生で初めてで、かなり焦った。息もしづらくなっていた。

今思うと、これは多分アナフィラキシーショック症状だったのかも知れないが意識がなくなるほどの状態じゃなかったので、そのままの状態で朝まで耐えて夜が明けた朝一で会社を休んで病院に行くことにした。


正直こんなひどいお岩さんみたいな顔で病院まで行くのは嫌だった。

誰にも会いたくなかったし、見られたくなかった。

多分あの顔は自分よりも周りの人の方がびっくりするような腫れだったから。そんな顔をとりあえず大きなマスクで顔を隠して病院に行った。全身が痒みで怠いと歩くのも大変だった。

病院はあてにならない

近所の病院は大きな総合病院しかなかった。私は受付してアレルギー科の待合い席で座っていた。ほんと病院は人が多い。朝一に来たのにそれでも人がたくさんいた。本当に一億総半病人とはよく言ったもんです。

かれこれ、一時間半くらい経つとやっと私の名前が呼ばれた。

診察室に入ると女性の先生がいた。椅子に座り、「今日はどうしましたか?」と聞かれた。

私「昨日の夜に突然全身が痒くなって赤い斑点が現れ始めて、頭から足のつま先まで痒いし顔も酷く腫れて熱っぽいです」とマスクを外して見せた。

先生「昨日は何を食べましたか?」

私「パンを食べました。」

先生「消炎剤の薬を1週間分処方しておきますね・・・」

それで終わりでした。特に何を調べられることもなく、5分もしないで終わった。病院なんてただ薬渡せばいいと思ってるのかな?と疑問に感じたが、これならば自宅で寝て休んでても良かったな・・と思った。

とりあえず帰宅後、顔が赤いし酷いので処方された薬を飲んでまた横になっていた。

このアレルギーの腫れで3日程仕事に行けなかった。

食べ物が怖くなる

その時から、パンを食べるのが怖くなった。何が原因なのかわからなかったがパンがダメなら小麦全般がダメという事になる。それ以来、大好きな炭水化物が恐怖の食べ物に変わった。またあんな全身の痒みと腫れとだるさ、呼吸困難にはなりたくない。なにかの間違いで外食中にあんな風になったら大変なことになる。

わたしはそれからアレルギーというものを自分で調べていく。今日本で食べている小麦はほぼ輸入のものである。その輸入の際にポストハーベスト農薬が使われていると言われている。これは、殺菌、殺虫、防カビの名目で使われている。でも調べるとこれは農薬ではなく食品添加物として扱わているんですね。

私はこの食品添加物や化学物質が原因だろうと疑いました。そしてこの農薬を調べていくうちに危険性を知り農薬の入っていない食べ物を選択するようになりました。でも結構、無農薬の物は値段は張ります。その当時はお金もそんなになかったので買うよりも食べないことで我慢していました。でも美味しい安全なモノが食べたい!そんな経緯もあり

以前は全く興味もなかったのですが、その時から自分で野菜を作る農業や、家庭菜園に興味を持つようなっていった・・・

次につづく・・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?