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起業って大変。

会計・給与・販売管理などのクラウドシステムのメーカーである、株式会社フリーウェイジャパン社長の井上達也さんが書かれた著書『起業を考えたら必ず読む本』の感想。

何も考えていないと痛い目に遭う


起業というのは本当に難しいゲームで「あまり夢がないものだなー」、というのが率直な感想。
経営とは資金繰りとのたたかい。手元のキャッシュが尽きたらそれでゲームオーバーだ。
とくに創業時はいかに経費を削り、1円でも多く利益を上げることが重要になってくる。
著者曰く、だからこそ起業前にしっかりとした準備、起業後も楽観的ではなく、悲観的かつ現実的思考で地道に商品やサービスを売っていくことがとても大切だと主張している。

経営神経を鍛えろ


創業後はたくさんのトラブル(モノが全然売れない、取引先の倒産、相手の裏切りや詐欺etc…)が降ってくる。その時、少しでも判断を間違えるとスグに倒産してしまう。著者の数々のトラブルエピソードは読んでいるこっちがヒヤヒヤするほど緊張感ある話ばかりだった。。。
ただ、そういうときに求められてくるのが「経営神経」だという。(「運動神経がいい」と同じようなニュアンスです。)
「経営神経」とは、経営者のちょっとした「勘」みたいなもので、A or Bという選択肢があって「今の状況でAに行くのはなんとなくまずいな。」という直感的な感覚でこれがけっこう重要になるそう。
「運動神経」と違って「経営神経」は後天的に身につけらるようだ。それはたくさんの知識をインプットし、たくさんの優秀な人と会うことで可能になる。知識があればあるほど「気づき」が生まれ、次第に経営的な勘が鋭くなっていくからだ。

とまあ、本書には上記以外にもかなりの経営に関するテクニカルな教えを惜しみなく載せてくれている。
正直、これを読んで「よし、起業しよう!」と思える人はいないんじゃなかろうか?と思うほど「起業の残酷なリアル」が詰め込まれている。
でも、起業したいと考えている人たちにとっては、かなりタメになる本であることも間違いない。

たか


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