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『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント : 経済的自由があなたのものになる』

本書の感想。
以前にロバート・キヨサキさんの一番有名な著書『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』は読んだことがあったが、その次に出た本書は読む機会がなかった。というのも、ちょっとした理由で本書に対してあまり良いイメージがなく、なんとなく敬遠していたからだ。ただ、実際にビジネスでまっとうに成功をおさめている人から勧められたことや田端信太郎さんが自身のYouTubeでオススメ書籍として上げていたこともあり、「まあ、本に罪はないしとりあえず読んでみよう!」ということで読んでみた。

ほとんどの人は4つのクワドラントの中で生きている

現代の働きかたは4つのクワドラントで説明でき、ほとんどの人はこの4つのクワドラントのいずれかに属している。そのクワドラントとは、E:従業員/S:自営業者/B:ビジネスオーナー/I:投資家だ。
著者は大前提として、どのクワドラントで生きようがそれは個人の価値観や人生の目的にもよるから個々人が自由に選択すれば良いと話している。
しかしながら、著者自身の経験から、BとIの生き方をする方が現代の社会のシステムでは相対的により経済的に豊かに生きれると説く。そして、BやIとして生きていくためにはどう行動すればいいか?、どういう心構えでいるべきか?を詳しく解説してくれている。

会社員と自営業者にとっては、現代の社会は最初から不利なゲーム

不労所得がない会社員や自営業者は、何かしらの借金返済のために毎日自分の身体をつかってひたすら働き続けなければならない。しかし、働いても働いてもその人のキャッシュフローの動きは、収入→支出という感じで同じ額が入り、同じ額が出ていく、という流れを繰り返している。だから、ほとんどの人はお金が手元に残らない。おまけに、税制面においては所得からの控除の割合が大きく、そのお金は税金というかたちで国に吸い取られていく。だから、そもそも経済的に豊かになりにくい構造になっているのだ。
ぼくはここを読み、現代の会社員がとても惨めに思えた。それと同時に、かなり身につまされる話だとも思った。「これ、まさに自分のことじゃん。。。」って。なんか、悲しくなった。笑

一方で、ビジネスオーナーや投資家は、自分が働かなくても自分以外の人が働いてくれるか、あるいはお金に働かせているか、はたまたその両方でお金を生み出している。
そして、彼らは税制面ではかなり優遇されているとくるからさらに強い。
個人的にはとても不公平だと感じた。「なんでおれたちは一生懸命働いているのに、働いていないやつのほうが時間的にも経済的にも旨みが多いのよ!それも、彼らは知らぬ間にどんどん豊かになっていってんじゃん!」って。
でも、それこそが現代の資本主義のゲームの本質的なところであるとも理解できた。世界は残酷だけど、ビジネスオーナーと投資家に有利に働くシステムになっているのは事実だ。

ぼくもBとI側の景色を見てみたい

自分も正直、BとI側に移りたいと思った。あまりお金を稼ぎたいという願望はないけれど、時間的・経済的に豊かになることはあらゆる面で余裕が生まれるし、いろいろなことに挑戦できて面白そうだなって率直に思ったから。あと、生まれた時間で他の人も助けられるし。
それと、時間的に拘束され、あらゆる面で自由が効かない現在の働き方からも抜け出したい、という不満があることも理由の一つだ。

ひとまずのアクション

・Be-Do-Haveを30個書く。なるべく定量的に。そして期限を入れる。
・いつもいっしょにいる自分の身の回りの人を6人書き出す。→彼らのクワドラントとだいたいの年収を書き出す。
・ビジネスオーナーとして成功している人に会う。

ロバート・キヨサキさんも本書で言っていた。
まずは失敗を恐れず、ヨチヨチ歩きで始めよと。
やってみる中でなんか違うな、って思ってもそれでいいや。
とりあえず、動いてみよう。

最後に

現代社会の残酷なルールを知り、このままじゃずっと誰かに縛られ、搾取され続ける人生になってしまう、という死ぬほどつまらなさそうな未来に危機感をもてたのが本書の最大の収穫だった。

たか

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