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UEFAチャンピオンズリーグ決勝 感想

バイエルン・ミュンヘン1-0パリ・サンジェルマン

凄い試合でした!名手がコントロールを損ねる程の強く速いパスが飛び交い、選手はとにかく縦横無尽に走り回る、一瞬でも思考を遅らせればすぐに置いてかれるような緊張感が常にあった、そんな試合でした。
とにかく選手の運動量が段違いでした。僕が普段追っているリーガ・エスパニョーラの試合でよく観る「ゆるふわポゼッションサッカー(マドリーがたまにやる)」とはあまりにもスピード感(体感2倍)が違いすぎて頭がクラクラしてしまいましたね。
世の中が大変な中、なんとか再開するという英断を下してくれた開催側、大会、チームに関わったサポートの方々、そして選手たち。全てに感謝です。来年はめいっぱい観客をスタンドに入れて開催出来るといいですね。

バイエルン・ミュンヘンはCL全戦全勝という偉業を達成する訳ですが開催前の評判はあまり高くありませんでした。
2018年のワールドカップにてほとんどのメンバーがバイエルンに所属しているドイツ代表は屈辱のグループ敗退を喫し、その年のCLは1回戦で敗退。「レベルの低い国内だけでイキり散らしてるだけ」というレッテルを貼られてバカにされてたわけです。それが新監督フリックの元チームがまとまり、いつの間にか隙のない常勝軍団へと変わっていきました。まさかあのバルセロナを8-2で下すとは。内紛気味のバルセロナにはおそらくバイエルンが容赦なくボコボコにするとは思っていましたが、もはや原型も確認できないほどに粉砕してしまうとは思いもしませんでしたね笑。2013年にCL優勝してからキミッヒやチアゴ、レヴァといった若い世代が徐々に台頭し、2020になった今1つの完成系を見ることが出来ました。ドイツ代表にはこれにサネやヴェルナー、ハフェルツらが加わってユーロも期待できますね。僕はバイエルン推しではないのですが、ドイツ代表を昔から強く推しているのでこの結果はとても嬉しい。本当におめでとうございます!

一方のパリ・サンジェルマンも「金満クラブだ〜」やら「国内だけの〜(略)」とか言われてましたが、鬼軍曹トゥヘルの元でやんちゃなネイマールやムバッペがまとまり、チームとして成熟していましたね。
にしてもネイマールがあれだけチームのために泥臭く走るとは。「自分の全てを捧げてチームを勝たせるんだ」という強い意志を感じましたし、試合後の静かに涙を流してる姿にはとても感動しました。
バルセロナからパリに移籍して「バカだなあ」なんて馬鹿にされてたけど、気づけばバルセロナはバイエルンに原型も確認できないほどに粉砕されて片やネイマールはパリをCL決勝に導きましたよ。
ネイマールの冒険はまだまだ続きます。孤独の王様だった彼はチームのために走ることを覚え、サッカー王国ブラジルの10番は最後にどこに到達しているのか、これからも彼をチェックしていきたいと思いますね。

今回の試合、というか去年のリヴァプールもそうでしたが、「高い位置でボールを奪いに行く、そこで奪ってどうカウンターしていくか。また、そこで突破された時に如何に守るか、隙のないディフェンスをできるか。」みたいなトレンドなんですかね。戦術オンチなのであまり高度な話は出来ませんが...
とにかくポジション関係なしに攻守ともに柔軟により早く対応していかないと置いてかれる。為すすべもなくやられてしまうと。
日本人にこれは...できるのかなあ。献身性だけは日本はトップクラスなのですがね。それよりかはアトレティコのようにドン引きして勝つのが良さそうですが、久保建英を活かすならそうはしないでしょうね。

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